観光庁後援 JAPAN47 ペアインターンシップ報告会について
観光庁後援 JAPAN47 ペアインターンシップ報告会について
観光庁からの感謝状を持ってみんなで記念 撮影
留学生と日本人学生がペアになり地域の情報発信をするペアインターンシップの報告会が10月8日に行われた。
このインターンシップの一番の特徴は、留学生と日本人が力を合わせて同じ目標に向かって一緒に活動し、お互いの文化も学びながら、地域の情報発信をするところにある。
3月3日より、学生の募集と観光の勉強を兼ねたペアインターンシップの勉強会をスタート。ドイツ、台湾、中国の留学生を含む10名が、『日本文化について知ろう』 『新しい時代の観光とは?』『多文化共生は、新たな観光のキーワード』『海外への情報発信は動画が有効だ』というテーマで専門の講師の方々より4回に渡りお話を伺った。また最後は、古新監督より動画製作の実地でのワークショップも体験させてもらった。
**各担当エリアのプレゼンを留学生と日本人学生が行いました**
栃木県益子町: 日本文化の漂う街益子を体感しよう
3月11日に、留学生と日本人学生が、震災復興感謝祭ツアーに参加。現地の人とも仲良くなり、その様子はトチギテレビでも紹介されたが、それがご縁で学生の受入れが決定。益子は、焼き物、日本酒、イチゴなどで有名だが、こちらは、日本、韓国、中国の学生がチームになり益子の魅力を、日中韓英の4ヶ国語で伝えた。
彼ら4人は、益子の街の魅力を自転車でめぐりながら紹介したが、韓国のヨンフ君と中国の寧琳さんによると母国では車の運転が荒く、自転車での気楽な旅をするのはまだ難しいとの事。安心して自転車で周遊できる日本の街に関心を持った様子だった。濱田庄司という革新的な陶芸家の影響もあり、益子では外国人の陶芸家も多いが、韓国人の陶芸家にもインタビューを決行。また、多くのおしゃれな陶器のギャラリーがたくさんあり女性にも大人気。彼らのプレゼンからいかに街を楽しんだかが良くわかった。お世話になった外池酒造さんでのホームステイも忘れられない思い出になったという。外池君と森脇さんの2人が留学生を終始リードしている姿は印象的だった。韓国でも中国でも益子のファンが増えていってくれることを願う。
福島県いわき市 とっても元気ないわきに行ってみよう!!
いわき市のプレゼンは、まずは理系の韓国人留学生、キムジェホン君による、いわきの放射能線量が東京とほとんど変わらず、安全だという話で始まった。そして、いわきの人たちが、お祭りを楽しんだり、フラダンスをしたりと普通の生活をしていることを紹介。彼らは、コミュニテイー復興のボランテイアをしてる鈴木明さんのコーディネイトのおかげで、どこにいっても暖かく迎えられた。インターン後半では、留学生を迎えて、鈴木さんたちが植えたハイビスカスの仮設住宅を訪問したり、地元の人との交流会、フラダンス教室や地元のお祭りへ参加などいわき市の本当の姿を伝えた。
長野県の志賀高原 大自然の中での『ノスタルジック体験』
ホテルジャパン志賀のご協力で4人の学生(内2名は1年生)が、ホテルの業務を住み込みで体験しながら、志賀高原周辺の魅力をPRした。彼らは、観光客に アンケートを実施。多くの人たちは『心のやすらぎ』を求めて夏の志賀高原にやってきていることがわかった。そこで、選んだテーマは、ユネスコエコパークに も認定されている大自然の中での『ノスタルジック体験』。
ストレスの多い都会で暮らす若者達を癒してくれる大自然の魅力を伝えた。プレゼンの最後は、中国人留学生のキムカエさんが作製したプロモーションビデオで締めくくった。日本の自然の豊かさを改めて教えてくれる内容に、応援に駆けつけたホテルの担当者にも喜んでもらえたと思う。
大久保(東京都新宿区)未来の多文化共生の街で学ぶ
韓国人留学生と日本人学生のペアで、韓国・日本の中学生や高校生向けの就学旅行の企画をプレゼン。地域で暮らす、日本人、外国人を取材し、色々な国と文化が混ざり合う、『東京の中のアジア』・大久保を分かりやすく紹介。これから、日本の未来を担う若者達に早い段階から多文化共生について考える機会を提供すると共に、韓国の学生には、異文化を受け入れる日本の寛容性を知ってもらおうと具体的なコースも紹介された。
**学生提案のモデルコース**
高麗博物館~在日の方と日本と韓国の歴史やつながりについて学習する~{チマチョゴリの試着体験}
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住宅街を通って、地域センターへ移動(静かな住宅街を通って、表と裏の大久保を見て、多文化共生について考える)
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語学学校の生徒と交流会と昼食(相互の文化紹介)~留学生と各国の料理を一緒に作る~ ↓
多文化共生勉強会(ワークショップ形式)~講義とディスカッション~
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大久保地区散策 エスニックレストランで夕食
~大久保地域がコリアンタウンだけではないことを実感してもらう
とともに普段は触れる事のない異文化を実感してもらう~
まだまだ改善の余地もあるペアインターンシップだが、この活動を通じて、留学生と日本人学生がお互いの理解を深め、協力しながら、日本の魅力を発信するという目的は達成することが出来たと思う。しかし、活動エリアのファンを作っていくという活動は、これからが始まりだ。今後ともこの取り組みを継続して行き、どんどん広げていけるようプログラムを充実させていきたいと思う。ご協力を頂いた関係者の皆様、本当にどうも有難うございました。