2024/11/21 21:31

グローバルな社会で必要とされる教養とは? 東條英利氏連載コラム  NO.16

国際人

 

グローバルな社会で必要とされる教養とは?

 

東條英利氏連載コラム  NO.16

今回は、ちょっとしたご報告。実は、この度、一般社団法人国際教養振興協会を正式に発足致しました。まぁ、これも今までの活動をより組織的に営むためのひとつの手段ではありますが、長年、検討を続けてきた結果、7月に正式に発足致しました。当協会は、きちんと教養を身に付けて、グローバルな世界で活躍できる人材育成というのを目的に発足致しました。何故なら、多くの方は、海外に出るという点において、ひとつ大いなる誤解をしているからです。

 

例えば、以前、ある社長とこんな話に及んだことがあります。「もし、私たちが米国で友達を作ろうと思った時、一番手っ取り早い方法は何だろうか」。こんな時、多くの方が、「英語が話せればいい」とか、「相手と共通の話題、先方の文化、社会をいった海外事情を事前に学んでおけばいい」と答えるでしょう。しかし、もっと単純な方法があるのです。それが、「着物を着る」ということです。実は、これだけで、私たちは十分なアイスブレーキングが出来てしまいます。何故なら、それは彼らにはない文化を私たちが持っている唯一のアドバンテージだからです。これだけで、多くの方から「一緒に写真撮って下さい」と言われます。

 

当協会のメンバーには、外資系大手の社長を務められた方を含め、国内外で活躍された様々なエキスパートが在籍しておりますが、皆さん、口々に、「教養が大事」だと言います。何故なら、人としての起点、基軸のない人間は、魅力や信頼に欠け、実際、貴重な海外生活を無駄にする人が後を断たないからです。例えば、母国に対する教養、アイデンティティを備えないまま、アメリカに留学すると、中には、そのまま考え方や立ち振る舞いが、アメリカ人気質にリライトさてしまう方も少なくありません。一見、それが、国際感覚に見えてしまいがちですが、現実はそんなに甘くありません。残念ながら、国内では、純粋なバイリンギャルで成功した人はほとんどいません。何故なら、スポーツ選手のような個人の力量が物を言う世界は別ですが、あくまで、国内で就労することを見越した場合、やはり、国内の習慣や価値観、市場性に準拠した人でなければ、正直、使いものにならないからです。

 

(神社人運営者 株式会社カルチャージ代表 東條英利 )


東條英利氏・・1972年生まれ埼玉県出身、株式會社カルチャージ代表取締役。東條英機の直系曾孫にて、第18代目当主。日本独自の社会公益事業モデルを 模索し、神社並びに神道の存在に着目。神社を通じたカルチャー・ツーリズムを提唱し、新たな地域コミュニティと文化エンターテイメントの再生を目指してい る。

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