2024/12/24 14:57

『神社ツーリズム』発刊!! 東條英利氏連載コラム  no.17

みんなの生活

 

 『神社ツーリズム』発刊!!

東條英利氏連載コラム  no.17
 
 
 おかげさまで、 9 25 日を以て、私の第二著書「神社ツーリズム」が扶桑社より出版されました。これは去年の処女作「日本人の証明」(学研)から数えて、約一年半ぶり。前著が私の人生 40 年の集大成とするならば、今回は、私が神社専門のポータルサイト「神社人」を起案してから現在に至るまでのおよそ 4 年半の集大成となります。ともに、ルーツを巡るという点では同じ構造を取っておりますが、今回は、ダイレクトに「神社・神道」にフォーカスを絞り、日本の魅力、ユニークさを語っております。
 
中には、「神社・神道」って聞くと、それって「宗教でしょ?」と言って、安易に敬遠されてしまう方もいるかもしれませんが、これは、そんな単純な話ではありません。例えば、これを返す刀で、「それでは、神道の教え、教典とは何ですか?」と聞いても誰も答えられないことと無縁ではありません。何故なら、神道には、そもそも宗教として必要な教えというものが存在しないからです。
 
これを裏付けるかの如く、来春、大いなる試みがヨーロッパを舞台に行われます。というのも、サンマリノ共和国という純正のキリスト教国に本格的な神社が出来ます。これは非常に驚くべきことで、この考えの根底にあるのも、神社・神道は宗教にあらず、ライフ・スタイルである、という考えに基づいているのです。
 
ただ世界で、こうした評価が進む一方、国内では、未だにその正確な理解には至っておりません。それは、先の通り、「宗教」というレッテルを求めてしまうことも同様。しかし、「宗教」という一言を取ってみても、そこには意外な背景があることも知られておりません。この「宗教」という言葉は、実は明治以降の近代に迎えられました。そう、元々、「宗教」という言葉はなかったのです。では、何故、国内でもこうした表現が流布されたのか。それは、「 Religion 」という単語が輸入されたからです。そう、外来宗教の存在があってこそ、迎えられた言葉である以上、神社・神道がこうした概念にそぐわないのはまさに、この歴史の変遷を踏まえていくだけでも、おおよそ理解できるものでもあるのです。
 
特定の神もなく、教えもない、そのあまりにシンプルな姿であるからこそ、日本人の持つ独特の精神文化と深く関わっている日本の神道。そういう意味では、本著は宗教本では決してありません。あくまで、私たち自身の文化の原点を知るための教養本であり、この私たちが生まれ育った国を徹底的に楽しむためのガイド本でもある。そう思っています。若い学生諸君だからこそ、知ってもらいたい。この知られざる魅力的な世界を

 

(神社人運営者 株式会社カルチャージ代表 東條英利 )


東條英利氏・・1972年生まれ埼玉県出身、株式會社カルチャージ代表取締役。東條英機の直系曾孫にて、第18代目当主。日本独自の社会公益事業モデルを 模索し、神社並びに神道の存在に着目。神社を通じたカルチャー・ツーリズムを提唱し、新たな地域コミュニティと文化エンターテイメントの再生を目指してい る。

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