オランダ人の日本に対する印象 慶応大学 谷口毅君の留学リポート
オランダ人の日本に対する印象
まず何と言っても驚かされるのは意外にも多くのオランダ人が人生に一度は日本を訪れたことがあるという事実です。旅行した彼らは口を揃えて日本は利便性が高く、人が大変親切だということを述べています。
授業では、日本は学ぶべき対象としてよく扱われます。自分が所属する経営学部ではトヨタのカンバン方式などが取り上げられるため、学生も日本式の経営手法について関心が高いです。 現在、日本企業とオランダ人学生をマッチングさせる日本企業デーというイベントの開催に尽力しているのですが、オランダの学生は日本企業で働きたいという意欲が強いことに 気づかされます。
日本が鎖国していた時にオランダと交易があったことも知られています。 ビール、チョコ、ガラスなど日本人がよく使う言葉の語源はこの頃の オランダから伝来したことを地元の人に伝えると非常に喜ばれます。
日本文化はアジアの中でも 1つの確固たる特徴を持った文化として捉えられています。それはやはり、寿司などの日本食文化やアニメなどがオランダ人の中にも根付いているからだと考えられます。
オランダからはよく知られている日本ですが、逆に日本人はオランダのことを良 く知っているでしょうか?やはりヨーロッパの中でも 小さい国であるオランダのことはよく知らない 日本人が多いと感じています。
しかし、オランダにはパートタイマーと正社員の差をなくし失業の解消に貢献したオランダモデル、アベノミクスの農業振興でも参考にされているアメリカ に次ぐ農業輸出を誇る効率的な農業経営、売春や麻薬を合法とした寛容政策など学ぶ点が多いように感じます。