ASEAN各国の学生も参加し、不動産業界でインターンシップがスタート
ASEAN各国の学生も参加し、7月2日、不動産業界でインターンシップがスタート
このインターンシップを主催する、JPM(Japan Property Management Association)(公財)日本賃貸管理協会は、1000社以上の不動産賃貸管理会社が加盟する業界最大規模の団体。7年前から、業界の国際化を目指し、会員企業で、留学生をインターンとして迎え入れている。今回も、ベトナム、ミャンマー、ネパール、インドネシア、カンボジア、韓国、台湾、中国から27名が参加する。
関東、関西、東北エリアで研修会が開かれ、会員企業の担当者、留学生が参加し、お互い意見を交換しながら、理解を深め双方により有益なインターンシップを目指す。
ここ数年は、特に経済発展や円安の影響もあり、東南アジアからの留学生も急増している。今までは漢字圏(中国、韓国、台湾)の学生が大半を占めていたこのインターンシップにも様々なアジアの国の学生が参加するようになった。
日本語が出来ない、日本に慣れてない外国人には、不動産契約をすることは、まだまだ簡単なことではない。その現状を改善しようと、JPMでも多言語でのお部屋探しマニュアルやDVDの製作、動画配信なども行っているが、やはり外国人を社内に迎え入れることが国際化には、即効性がある。
7月2日に東京で行われた研修会は、国際化する不動産業界の現状を学ぶだけでなく、企業の担当者も参加し、お互いの理解を深めるために、ペアワークが行われる。
約1時間半、1対1で、留学生は、日本の好きなところ、日本での生活の感想、将来の夢などを語り、企業担当者は、不動産の仕事のやりがい、会社の雰囲気、経営者の考え方などを自分の言葉で伝える。
インターン生と企業担当者という立場こそ違うが、お互いを知り、理解しようという姿勢が、外国人の人たちを仲間に入れるには大切なことである。
このインターンシップに参加している企業の多くは中小企業。大企業にはない家庭的な雰囲気の企業も多い。学生生活では、日本人学生の輪の中に中々入っていけないことも多い留学生。そんな彼らからすると、インターン生とはいえ、2-4週間の間、会社の仲間として迎え入れられた経験は大きな喜びと将来への希望に繋がるに違いない。参加する留学生が、深く日本の社会を理解する機会になり、外国人も住みやすい日本社会の未来に貢献することを願ってやまない。