アニメで知ったSAMURAIを探して
アニメで知ったSAMURAIを探して
サウジアラビアから来た留学生、ALAN(愛欄) HASSAN HAMDOH さんは、子供の頃から日本のアニメを見て育った。アニメで見る日本の『サムライ』『忍者』『桜』『花火』『せみの鳴き声』になぜか惹かれるものがあったという。特に、女性として、理想の男性像として『サムライ』に憧れを感じていた。
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大学では、科学を専攻し国の奨学金ももらったので、日本への留学を決意した。最初は、言葉の面もあり、妥当なアメリカも検討したが、尊敬する兄の薦めもあり、『SAMURAI』と『先進技術』の日本に決めた。
まずは、日本語学校で日本語の勉強を始めたが、そこで、夢中になったのが、『EXILE』。
元々歌うことが大好きだった彼女は、日本語はもっぱらカラオケで覚えた。ワンピースなどのアニメソングもいいが、現代のSAMURAIのようなJ-POPのシンガーにもあこがれた。
特に、『EXILE』は、お気に入りで、友達の留学生とも熱心に歌詞を覚えて歌った。
ご存知の通り、サウジアラビアは、イスラム教の戒律も厳しく、禁酒はもちろん、女性はスポーツや芸能の技術を磨くことはあまり推奨されていない。もちろん、カラオケもない。
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日本で、自分を表現する新しい『カラオケ』というツールを見つけた彼女が夢中になるのも無理はない。
サウジアラビアでは、K-POPの方がJ-POPより人気があるそうだが、彼女いわく、EXILEには、SAMURAI SPIRITを感じるという。サウジアラビアから留学で日本を目指す若者はまだまだ少ない。
そのこともあり、まだ、SAMURAIのような人が日本には住んでいると思っている人もいるという。
彼女のいうSAMURAIとは、「るろうに剣心」の「抜刀斎」のような男性だそうだ。
アニメとカラオケで日本を満喫しているアランさんだが、普段は、国費留学生として、母国の将来に役立とうと、ソーラーカーの太陽電池を研究するまじめな東海大学の大学院生。
とっても、おしゃれで、お茶目なアランさんも、10月10日の、第6回国際紅白歌合戦に出場します。歌うは、EXILEのATSUSHIさんがカバーしている80年代の名曲。玉置浩二さんもびっくりの表現力で歌います。
この記事を読んでいる皆さん、夜空に広がる満天の星のような、アランさんのカラオケで鍛えた美声を聞きにオリンピックセンターにお越しください。
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「るろうに剣心」
原作は「週刊少年ジャンプ」にて94年4月より連載開始。中高生男女を中心に幅広いファンを持つトップクラスの人気作に成長した。その人気を受けて96年1月にフジテレビ系全国ネットにてアニメ放送をスタート、さらに97年12月には劇場版映画「維新志士への鎮魂歌(レクイエム)も公開された。
テレビ放送が終了した後もOVAとして「追憶編」「星霜編」が制作され、現在では国内だけではなく世界中で愛される作品となっている。
【ストーリー】
幕末の日本に最強の人斬りとして人々を震撼させた凄腕の剣客がいた。
人呼んで「人斬り抜刀斎」。彼は、新時代「明治」の幕開けとともに歴史の表舞台から忽然と姿を消し、その名は伝説と化していった。
それから10年、人を斬ることを自らに堅く禁じた抜刀斎は、その刀を決して人を斬ることのできない「逆刃刀」に持ち変え、流浪人・緋村剣心と名乗り、弱い立場の者を救い本当の意味での維新を成し遂げるため、東京の下町に現れる。
ひょんな事から女剣士・神谷 薫と出会った剣心は、薫が師範代を務める神谷道場に居候することになる。
その後、次第に剣心の人柄や生き様に共感する仲間たちが、彼の周りに集まり始める。
少年剣士の明神弥彦、熱血ケンカ屋相楽左之助などもたびたび道場に出入りし始め、剣心と一緒に様々な事件の解決に奔走することになる。
無用な争いを好まぬ剣心ではあったが、剣心の最強伝説に挑み、最強の名を自らの手中におさめるべく剣心に戦いを挑む男たちが、剣心たちを付け狙う。
果たして剣心は「殺さず」の誓いを破ることなく、仲間を守りながら生き抜いて行けるのだろうか…。