第63回国際学生会議(ISC63)発表を聞いて
第63回国際学生会議の発表が2017年8月27日に、オリンピックセンターにて行われた。
この会議は、1954年に創立された日本で一番歴史のある学生の国際交流団体で、12カ国から84名の外国人の参加者を迎え始まった。
今回で63回目を迎えるが、以下の5つのグループに分かれて研究と議論が7日間なされ、
東京代々木のオリンピックセンターにて発表された。
1:現代における貧困の女性化
2:機械と人間のあり方
3:気候変動 〜自然に優しい思考で未来を明るく〜
4:資本主義と貧困・格差
5:トランプ大統領時代の国際関係
全ての発表を興味深く聞いたが、今回は、地球規模で取り組む問題であり、また一人ひとりの根本的な意識変革が必要な『気候変動』のテーブルを選んでインタビューをさせていただいた。
リーダーのベトナムの大学生アンさんや、ニュージーランド、ノルウエー、フィリピン、インドネシア、日本の参加者にお話を聞いた。
どうして、この課題を選んだのか?
私の国ベトナムも物理的に、気候変動の影響を大きく受けているし、多くの参加者に聞いても、同じように考えている学生が多かったから。
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ニュージーランドでも大きな問題になっていて、今、真摯にこの問題に向かい合わないと経済的にも破綻してしまうという危機感がある。もちろん、世界的に見ても、気候変動は一番大きく、真剣に立ち向かう必要がある問題だと思う。
色々な国の学生さんと話をして、どう思ったか?
ニュージーランド人は、他の国に比べると関心がより高いように思った。しかし、この問題は、地球全体の問題で、特定の国だけが深く関わっても解決できる問題ではない。そういう意味でも今回の学生会議のように、色々な国の若者がそれぞれの状況を直接その国の人たちから聞くことが出来ることは、とても貴重だった。
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多くの国の学生は気候変動について、大きな危機意識を持っていることがわかった。バングラデェシュなどは、水位の上昇で、住む場所がなくなる問題も起こっていると聞いた。そんな話と比較すると、一般の日本人の学生の、『気候変動』に関する問題意識は低いといわざるを得ないが、今回学んだことを出来るだけ多くの人たちに伝えていき、『気候変動』に関する問題意識を高めていきたいと思う。
7日間の議論で、気がついたこと、学んだことは何?
『気候変動』に対して、牛肉の消費量を減らす、取り組みなど、すぐにでも出来ることがけっこうあることがわかった。もちろん、全ての人たちが一度にベジタリアンになるとは言わないが、牛肉を食べない日を週に1回決めるなど、私たちでも、取り組んでいけることがありそうだ。あと、地産地消の考え方も大切だと思う。
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私の国フィリピンでも『気候変動』は大きな問題だ。この様に色々な学生と関わることで多くの気づきがあったが、それをまとめて次の人たちに伝える努力が大変重要なことだと感じた。
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日本も肉の消費量は世界でもTOP10に入っている。ファーストフードが広がっている国から率先して、肉の消費量を減らす努力をすればいいのではないかと思った。
海外からの参加者も多かったが、日本人参加者も、様々な国の現状に触れ、問題の重要性、緊急性に改めて気づいた様だった。
参加した学生さん、それそれが、世界の課題を解決しようと真剣に議論した気持ちを持って、
社会に巣立っていき、また同じ気持ちを持った人と繋がっていけば、大きな問題も解決可能かも知れない。
第63回国際学生会議
高齢化社会の問題をアジアの学生と考える
第59回国際学生会議の成果発表会
https://www.yokosojapan.net/article.php/20131007international-student_event_ja
今までどおりのペースで環境破壊が進むと、2050年には、ほとんどの人間はまともな生活すら、出来ないほど、大きな環境の変化が起こると多くの科学者は訴えています。
(地球が壊れる前に レオナルド・デイカプリオ主演 ナショナルジオグラフィック 紹介動画)
Tble 現代における貧困の女性化