日本賃貸住宅管理協会主催「第9回留学生インターンシップ」の修了報告会
9月20日、東京の日本賃貸住宅管理協会「JAPAN PROPERTY MANAGEMENT ASSOCIATION(JPM)」にて、第9回JPM留学生インターンシップの修了報告会が、留学生を囲んで受け入れ企業の担当者、大学、専門学校の担当教員を迎えて行われた。今回も、東京、大阪、京都の大学、専門学校でインターンシップ説明会が開かれ、300名以上の留学生が参加、選考を経て、24名がインターンシップを7月から開始。
このインターンシップは、2週間と比較的長く、単に事業の説明を受けるだけでなく、実際の業務を体験する機会を提供しているのが特徴だ。また、社長(経営者)へのインタビューを留学生がすることで、経営者の考え方に触れる機会も作っている。将来の就職活動にも経営者の考え方を学ぶことは、とても重要なことだし、留学生の中には将来は自分で事業をしたいという夢を語る学生も多い。
2011年、このインターンシップが始まったころは、ほとんどが、漢字圏(中国、台湾、韓国)の学生さんがほとんどであったが、今年は、ベトナム11名、ネパール2人、中国8名、韓国2名、内モンゴル1名となり、非漢字圏の学生の割合が50%を超えた。
そのため、今回は日本語で苦戦する学生も多かったが、実は、今回参加している留学生の大多数は就職年度でない専門学校の1年、大学の2年3年生。彼らが、今の時点では、日本で働くことは簡単なことではないと肌で感じることができたとことはとても有意義だと思う。
なんとなく、日本での就職を夢見て、留学生活をしている学生には厳しい現実に立ち向かいながらのインターンシップの経験は厳しいものになるが、いくつかの課題もこなしながら、自分はとにかく頑張ったと自信もついたようだ。
このインターンシップの体験者は160名を超えたが、実際に、不動産会社に就職する学生も増えている。東京、埼玉、京都、大阪でも受け入れ企業の担当者として、元留学生インターンシップ体験者が就く企業も出てきている。
東京で頑張る 李玲玉さんとスニタさん 外国人サポートセンターで日々様々な業務に挑戦中!!
https://www.yokosojapan.net/article.php/20160429inter4nship_international_ja
https://www.yokosojapan.net/article.php/20160418intern_international_ja
埼玉・所沢で頑張る 甘ユンユさん 今では2人の後輩を指導
https://www.yokosojapan.net/article.php/20131007intern01_life_ja
京都で頑張る 張ギョウリンさん 今では、事業部の中心メンバーに!
https://www.yokosojapan.net/article.php/20180502intern_international_ja
大阪で頑張る 趙さんと劉さん 宅建の試験にも合格し、大活躍!!
https://www.yokosojapan.net/article.php/20170316intern_international_ja
最後に、日菅協の担当者より、今までのインターンシップ経験者、不動産会社で働く外国人社員をつなぐ組織を作る準備を進めているということも発表された。
来年は10年目を迎えるこのインターンシップ。現場と留学生を結びつけるこの活動はまだまだ、規模は大きいとは言えないが、着実に次の段階に入っており、将来は業界の国際化に大きく寄与することを願っている。
(グローバルコミュニティー 宮崎計実)