2024/12/20 00:50

JPM留学生インターンシップOBOGインタビュー No.3 

インターン

JPM留学生インターンシップOBOGインタビュー No.3 

スチントヤさん(大東文化大卒・元内モンゴル留学生) 

スチントヤさんと初めて知り合った時は、彼女はまだ大東文化大の学生で多くのメディアも注目していた『高島平再生プロジェクト』にも関わっていた。

高島平再生プロジェクトは、UR高島平団地、地域の人たち、大東文化大が 一つになって、コミュニティ再生のためのプロジェクト。 

それが高島平再生プロジェクトである。 

その後、私もコーディネイター役を務めた日本賃貸住宅管理協会(日管協)の『留学生インターンシップ』が始まり、彼女は第1期生として参加してくれた。 

留学生インターンシップは、日本で始めて、業界をあげて、留学生の就業体験を提供しようと、日管協が始めたプロジェクト。2019年まで10年間継続され、多くの留学生や外国人が業界で活躍するようになった。 

その後、11年が経ち、彼女も立派なお母さんになって日本で活躍している。 

最初は化粧品会社で就職したが、今は、11年前の留学生時代にインターンとして受け入れてくれた企業、株式会社クオリスコミュニティで働いている。 


彼女には、内モンゴル出身の旦那さんがいるが、その旦那さんも日本でずっと暮らすつもりでいたということから彼女も日本での永住を決意し、日本の市民権も取った。 日本に来て15年になると言う彼女のように、多くの外国人の人たちは長く日本に住むことになると、永住権を取り、あるいは日本国籍を取って日本人として生活をしている。 

日本で住んで一番いいところは、『自由にいろんなことができるということ』 
『努力すれば自分の 運命を自分自身でどんどん切り開いていけるということ』

 と彼女は語ってくれた。 

国の体制によっては、あまり自由な考え方や職業の選択 
住む場所の選択など。 自由にできないこともある。 

日本は何と言っても自分が責任を取れば、自由にいろんなことが主張でき、 
いろんな職業に就いたり、いろんな場所に住むことができる。 
日本人からすれば、当たり前の話だが。 
外国人の人にとっては、 これはとっても、 ありがたいことなんだということがわかった。 

私も、外国人の人たちの就職支援の活動を20年近く続けてきて、思ったことだが、やはり日本は、ある一定のルールを守ってさえいれば、 とても住みやすい国なんだろうなと思う。 そして、企業の規模の大小に関わらず、一人の人間として、人との結びつきを大事にする文化が根付いている。 

クオリスコミュニティは、留学生インターンシップ開始時より、留学生の受け入れに積極的に関わり、毎年、色々な国留学生を留学生のインターンシップを受け入れてくださった。 

10年経ってもやり取りがずっと続いていて、お母さんになってもその会社に、 
就職したりするっていうことは、日本人でもなかなかないことだ。 

それが、留学生であるということは、ある意味、『留学生インターンシップ』っていうものがそれだけ、企業にとっても、留学生にとっても、 意味のあることだったのだろう。 

今では、多くの不動産会社が、 留学生あるいは外国人のスタッフを採用することは珍しいことではなくなり、10年前と比較すれば、業界の国際化も大きく進んだようだ。 

今コロナ禍で、中々海外との行き来は難しいが、現状日本で暮らしている留学生あるいは外国人の人たちはもうすでに社会にとってなくてはならない存在になっている。 

これからもっと、スチントヤさんのような人たちがどんどん増えて 
日本の会社も どんどん多様性が広がっていくことを願う。 

そうなることが、 長い目で見ると、会社の強みとなり、 日本社会の強みとなると信じている。