2024/12/22 01:03

神戸移民資料館と日系人の歴史

みんなの生活

神戸移民資料館と日系人の歴史

NPO関西ブラジル人コミュニティの「フェスタ・ジュニナ」に参加し、また日系人の人たちのことを

もっと知ろうと神戸移民資料館に行ってきました。

フェスタジュニーナでの服装は、Caipira(カイピーラ)と呼ばれる田舎者スタイルが定番です
田舎の暮らしを祝福するお祭りでもあるため、参加者は田舎者の格好をして楽しみます。
男性は、チェック柄のシャツにスカーフ、麦わら帽子をかぶり、ジーンズを履きます。眉毛をつなげたり、髭を描いたりします。歯を黒く染めてすきっ歯を演出したりもします。
女性は、シータと呼ばれる花柄ブラジル伝統布の継ぎ接ぎドレスやエプロンなどを身に着けます。りんごのように赤いチークをした頬に、そばかすを描いたり、両サイドで三つ編みをしたりします。男性同様にチェック柄のシャツにジーンズを履いてブーツを履くスタイルも若い世代に人気です。
小さな子供達も大人同様の田舎者スタイルでお祭りを楽しみます。
催し物として、日本の夏祭りのように、輪投げや魚釣り、的当てなど子供に人気のゲームがたくさん用意されます。
もう一つ、フェスタジュニーナならではの特徴として、フォホー(Forró)と呼ばれる種類の音楽が主に演奏され、アコーディオンなどの伴奏に合わせて“クアドリーリャ”と呼ばれるダンスを2人1組となり、輪になって踊ります。

 

【 日伯協会 イベント 】
移住ミュージアム 2022年度前期企画展
「ブラジルと日本 漫画界の巨匠 友情は時空を越えて」

開催期間:2022年6月25日(土)~8月28日(日)
場  所:当センター 1階特別展示室 入場無料
内  容:ブラジルと日本の漫画界の巨匠、マウリシオ・デ・ソウザと手塚治虫を中心に、
     日伯交流と多文化共生をテーマに2部構成としています。
     [第1部]:昨年3月に駐日ブラジル大使館にて開催された展覧会の巡回展。
           マウリシオ・デ・ソウザと手塚治虫との出会いから交流、
           そして深い友情を紹介。
     [第2部]:マウリシオが、日本に移住して言葉や文化の壁を越えようと努力する
           外国人の子どもたちを応援してきた経緯や成果を紹介。
URL :http://www.nippaku-k.or.jp/news/index.html

問合せ :一般財団法人日伯協会(TEL/FAX:078-230-2891)
     URL http://www.nippaku-k.or.jp/

北米が日本人移民を拒絶するようになると、世界のほかの国々や地域が日本人を受け入れるようになりました。その中でも、特にブラジルが日本人移民労働者の主要な渡航先になりました。1908年、日本政府がアメリカ、カナダとの紳士協定に基づき、両国への移民労働者に対する旅券発給を自粛するようになると、最初のブラジル行移民一群が日本を発ちました。1920年代半ばになると、日本政府は、関東大震災後の国内社会問題の解決策の一つとして南米への移民事業を重視するようになり、ブラジル移民への渡航費補助を開始しました。そして1929年には拓務省を設置し、海外移住及び植民の「指導」と「奨励」を行いました。

このような動きのなか、日本は、第一次世界大戦までに周辺地域を植民地化していきました。日清戦争の後、1895年に台湾が公式に日本領土となり、1910年には韓国併合、1914年には旧ドイツ領ミクロネシアを占領、1919年以降は、国際連盟委任統治領としてその支配下に置きました。これらの植民地は 満州地域、南樺太と共に帝国日本の「新発展地」とされ、やがて何十万人もの日本人移植民が流入しました。これらの移植民は、北米や南米に渡った「移民」たちと出身地や出身階級などの点で似通った性格を持っていましたが、前者は渡航先で日本の軍事力に守られ植民地支配階級の一員となり、後者は移住地で少数民族として差別や排斥の対象になるという対照的な境遇に置かれました。

政府による移住政策

1932年「満州国」の成立後、満州地域への「移住」が国家の主要政策の一つになりました。それまではハワイへの「官約移民」 そして挑戦やブラジルへの移植民事業などを除いて、明治後期から大正期にかけては、通常、各々が自分で手続きを行って渡航するか、民営の「移民会社」が手数料をとり、移民の募集から渡航手続きまで行うのが普通でした。しかし満州全域が日本の支配下に置かれると、強力な移民送り出し政策が断行されました。すなわち、国家が中心となり、東北地方や中部地方の零細農家を募り、家族、村単位で、定住「移民」を送るという事業が始まったのです。太平洋戦争が始まると北米や南米への日本人渡航は全面的に停止されましたが、日本の植民地、ミクロネシア、そのほか東南アジアの占領地域には、敗戦まで大量の移植民が渡航し続けました。

ハルとナツ 届かなかった手紙(NHK ドラマ) ETV特集「移住50年目の乗船名簿」

昭和9年、北海道からブラジルへの移民となった姉ハルとその家族。出発の地、神戸で眼病のためひとり日本に残された妹ナツ かたや激動の時代を困苦のブラジル移民として耐え抜き、かたや日本でただひとり戦争と復興の時代を生きた、ふたりの女性の70年。その人生の歳月をスケール豊かに浮き彫りにし、日本と日本人のあり方を問う壮大な橋田壽賀子作の大河ロマン。

https://www.yokosojapan.net/article.php/20220701nikkei_life_ja

戦後引き揚げ・本国送還

第二次世界大戦後の数年間、旧植民地や交戦地域から600万を超える軍人や移植民が日本に帰還しました。その過程では家族離散が頻発し、また飢餓、病気で命を落とす者も少なくありませんでした。特に旧満州、フィリピン、マイクロネシアなどに多くの子供が取り残される悲劇も生じました。また日本に帰国せず移住地に残った人々も、戦時中の強制収容や監禁、経済的没落から立ち直るため再出発しなければいけませんでした。

 

希望と未知への船出の広場(移住ミュージアム機能)


 【展示・学習支援活動】
  ・神戸にかかわる海外移住の歴史を中心に紹介し、海外移住の意義を広く一般に伝える。
  ・増加する南米系日系人のルーツを紹介し、相互理解を深めるきっかけを提供するととも
   に、特に南米系日系人については移住の歴史を通して自身のルーツを確認し、その歩み
   を振り返ることのできる場とする。

 


  ・旧神戸移住センターの建物自体の歴史を通して、神戸が歩んできた歴史の一端を
   紹介する。
  ・学校・団体などの利用や総合的な学習の時間などにもこたえられる展示とする。
  ・可変的な展示を多く用いて、情報の更新や追加がしやすいものとする。

 【交流・体験活動】


  ・市民参加による展示解説や当時の旧神戸移住センターを知る人々、移住体験を持つ人々に
   よる語り部活動を行う。
  ・市内在住の南米系日系人の協力を得て行う交流プログラムを開催する。


   〔移住地紹介、現地の暮らし紹介、ブラジル音楽の夕べ、「移民祭」(CBK主催)
    拡大して開催(ミュージアムとの共催による)など 〕
  ・移住の歴史をたどる体験プログラムを開催する。
    (旧神戸移住センター見学と神戸港(移民船出発の地)までを歩くなど)

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神戸新聞の「坂を下って」の連載より
(1)海外移住と文化の交流センター
https://www.kobe-np.co.jp/news/monthly/news/chuo/202007/0013559595.shtml

(2)移民1世・長谷川さん
https://www.kobe-np.co.jp/news/monthly/news/chuo/202008/0013561798.shtml

(3)日伯協会・出石さん
https://www.kobe-np.co.jp/news/monthly/news/chuo/202008/0013570894.shtml

(4)鈴木貞次郎回想録
https://www.kobe-np.co.jp/news/monthly/news/chuo/202008/0013574089.shtml

(5)CBK理事長の松原マリナさん
https://www.kobe-np.co.jp/news/monthly/news/chuo/202008/0013579180.shtml

2020年11月20日(金)
エドゥアルド・パエス・サボイア駐日ブラジル連邦共和国特命全権大使ご来館
駐日ブラジル大使館Facebook

「神戸公式観光サイトFeel KOBE」にて紹介いただきました
移民が取り持つブラジルとの縁「神戸市立海外移住と文化の交流センター」
https://www.feel-kobe.jp/column/coffeetownkobe.html#midashi2

クイック・ジャパン ウェブ様のホームページにて紹介いただきました。
「その女、ジルバ」から見る日本ブラジル交流史。帰国者が語る<ブラジル移民の実情> https://qjweb.jp/column/47682/

2021年8月10日(火)
コープこうべの情報誌「ステーション9月号」の建物がたりにて紹介いただきました。

2021年12月11日(土)
テレビ大阪の「おとな旅あるき旅」にて紹介いただきました。
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/tabi/onair/2046085_6111.html

2022年3月18日(金)
神戸新聞の「HYOGO ODEKAKE PLUS+」欄にて紹介いただきました。
https://www.kobe-np.co.jp/news/odekake-plus/news/detail.shtml?news/odekake-plus/news/pickup/202203/15144066

2022年4月22日(金)
朝日新聞にて紹介いただきました。
神戸からブラジルへ、移民の歩み伝える花「イペ」元町で見頃迎える https://www.asahi.com/articles/ASQ4P6W0JQ4NPIHB01Y.html

 

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https://www.kobe-center.jp/about.html