サンパウロと大阪の市民交流
サンパウロと大阪の市民交流
大阪市とサンパウロ市は1969年10月27日に姉妹都市提携を結び、50年以上にわたって幅広い分野で活発な交流を行ってきた。ポルトガル語スピーチコンテスト、ブラジルのサッカークラブチーム「コリンチャンス」の協力でのフットサル教室なども過去には、大阪で開催されたりしたこともある。
今回は、大阪市の助成プログラムとして、サンパウロと大阪の姉妹都市提携55周年を記念して、
平間パウラさんが、大阪を訪問し、学生通訳ボランティアの市民と文化交流を行った。
11月16日は、朝から、学生通訳ガイドの二人の案内で、大阪城、豊国神社を訪問した。
日本を初めて統一した侍、豊臣秀吉が建てた大阪城であるが、2度の消失のあとは、大阪府民がお金を出し合って民間の力で再建したことにパウラさんは感銘を受けていた。学生通訳ボランテイアの窓場さん(高校1年)と上野さん(大学2年)は、日本語と英語を取り混ぜて案内をしていた。
11月の割には暖かい気候で、平間パウラさん(言語療法士)24歳も気持ちよく、大阪城と豊国神社の観光ができた。神社の神は、自分自身の心の中にあり、また、植物や動物にも神が宿る、八百万の神の考えを知り、パウラさんも感心して、学生ガイドの話を聞いていました。
パウラさんは、16歳の時に日本に来たことはあるが、大阪は初めてのことでした。
城を見るのは初めてのことで、とても楽しんでいるようだった。また、ラジオ体操の台があり、そのことも話題になった。パウラさんは、ブラジルでも子供のころ、日系人コミュニティーで、ラジオ体操をしたことがあったが、意外なことで、日本人学生も日本の文化が日系人によって、受け継がれていることに好感を持ったようだった。お互いのことを知れる、とてもいい日本とブラジルの文化交流であった。
その後は、心斎橋の、日本舞踊『扇流』の体験教室に向かった。
日本人の学生ガイドと社会人サポーターも4名『大町さん(大学4年)、山下さん(高校2年)、藤本さん(高校3年)、森さん(社会人)も新たに加わった。浴衣に着替えて、まずは、日本舞踊の基本姿勢や扇の使い方を簡単に習い、早速曲をかけて、みんなで踊りを体験した。
鼓や三味線も体験なども出来て、パウラさんもとっても満足した様子だった。
一緒に、日本舞踊を体験し楽しい時間を過ごし、お互いとってもリラックスしたいい経験になった。
この機会を提供してくださった、扇先生も、みんながとっても楽しく取り組んでいる様子を見てとっても満足顔であった。着物も簡単に着れるものもあるので、気軽に日本舞踊などを通じた国際交流をもっと進めていきたいと話されていた。
その後、長堀橋のたこ焼き『あま福』に移動して、大阪名物、たこ焼きをみんなで食べた。
同年代の音楽の話やブラジル社会と日本社会の違いなどを比較して、この記念すべき、
ブラジルと日本の文化交流は盛り上がった。
来年はいよいよ、大阪では大阪関西万博を迎え、ブラジルから来日する人たちも増えると思われるが、学生通訳ボランテイアの活躍や日本舞踊を通した、このような草の根の市民交流がどんどん、広がり、お互いの文化を理解する機会が増えることを願っている。
その様子は、サンパウロのナッソン新聞でも大きく取り上げられた。
在日プロトガル語メディア、『Alternativa』 でも以下の関連の記事が掲載された。
ポルトガル語
https://www.yokosojapan.net/article.php/20241128osaka-sanpaulop_international_en
英語
https://www.yokosojapan.net/article.php/20241128osaka-sanpaulo_international_en