2025/04/23 12:18

1970年大阪万博から2025年大阪・関西万博へ――UAEと日本、半世紀の絆

国際人

1970年大阪万博から2025年大阪・関西万博へ――UAEと日本、半世紀の絆

1970年、日本が高度経済成長の只中にあった時代、大阪で開催された日本万国博覧会(大阪万博)は、世界77カ国が参加した歴史的イベント。このとき、現在のアラブ首長国連邦(UAE)はまだ建国前であり、「アブダビ国」として初めて国際博覧会に参加してた。当時、アブダビをはじめとする首長国は英国の保護下にあり、石油資源の発見とともに国際社会への歩みを始めていた。


1971年、UAEが正式に建国されると、日本はすぐにUAEを承認し、外交関係を樹立。以降、両国はエネルギー協力を中心に、経済・文化の多層的な関係を築いてきた。1970年代のオイルショックを経て、日本はUAEを重要な原油供給国と位置づけ、またUAEも日本の技術やインフラ支援を受けて急速な近代化を遂げている。


半世紀を経た2025年、再び大阪の地で万博が開催される。UAEは「いのちに力を与える」ゾーンに、最大規模の国別パビリオンの一つとして参加。このパビリオンは、伝統的なナツメヤシの木の素材と日本の木造建築技術を融合させたデザインで、UAEの過去・現在・未来を象徴している。UAEパビリオンは、単なる展示の場にとどまらず、イノベーションや持続可能な技術、宇宙開発、ヘルスケアなど、未来社会を切り拓くための国際協働のプラットフォームとして機能している。


UAEの国務大臣は「1970年にアブダビが初めて国際博覧会に参加した地・大阪に再び戻ってこられることは、私たちにとって特別な意味を持つ」と語り、駐日UAE大使も「52年以上にわたる両国の関係は、相互尊重と協力の好例」と強調していた。


1970年の大阪万博で芽生えたUAEと日本の交流は、エネルギーや経済を超え、文化・教育・イノベーションへと広がった。2025年の大阪・関西万博は、両国の「過去から未来へと続く友情」と「共に持続可能な社会を築く決意」を世界に示す舞台となっている。

ーーユースエンバセダー、日本人女性とUAEの男性のお二人のお話ーー

京都出身の市川瑞江さんは、以前はアパレル関係の仕事をしていたが、万博会場で世界の人たちを相手にする、こんな貴重なチャンスは二度とないだろうと応募しました。、エンバセダーの研修で、UAEには、砂漠だけでなく、豊かな自然があること、人口の90%は、移民の方々で、文化の多様性あることなど、UAEの新たな魅力を見つけることが出来た。まだ、始まって2日しかたっていないが、多くの方々と素晴らしい出会いがあったと穏やかな笑顔で話していた。

UAE出身の男性ユースエンバセダー,アブドゥッラ・アルスウェイディーさんは、アブダビの国営石油会社で『油を売っていたが、(笑)』、転勤で東京支社に来た。今回は、このような機会を得てとっても光栄に思うと話していた。その後、パビリオン内を流暢な日本語で案内してくれた。

パビリオン案内動画

https://youtube.com/shorts/u-aGB2maHFA

UAEでは、ナツメヤシの実であるデーツを多様に加工し、特にコーヒーとの組み合わせが日常的な習慣となっている。デーツはコーヒーと一緒に提供されたり、コーヒー自体に加えられたりして、アラブのもてなし文化や現代のカフェ文化の一部として根付いている。