日本語学校の教師が国際紅白歌合戦に初参加
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国際紅白歌合戦実行委員会代表として、大阪みなみ日本語学校の澤井美智子先生にインタビューを行いました。
今年の国際紅白歌合戦inARIO八尾では、初めて日本語学校の先生が出演者として参加します。
澤井先生は、日本語教育に歌を取り入れ、生徒たちとの交流を深めるユニークな取り組みをされています。
授業での歌の活用
澤井先生は、授業で日本語の歌を使うことで学生が楽しく日本語を学べる環境を提供しています。
その理由は、ご自身の経験から来ていると話されていました。
『外国語で歌うことが好きで、韓国や中国で韓国語や中国語が離せなくても、現地の人と歌を通じて交流した経験から、授業にも取り入れています。』
『また、3月行われる校内スピーチコンテストでも、クラス単位で歌の発表も行ないますので、みんな目標をもって、楽しく日本の歌を習っています。』と澤井先生。
また、大阪みなみ日本語学校では、卒業前の最終学期に選択科目として、『日本の歌のコース』も作っていて、週に3回、日本語の歌詞を学びながら、日本語の歌も練習していると学校全体としても取り組んでおられると話されていました。
今、どんな歌がクラスで人気がありますか?
「アニメ『ナルト』の『ブルーバード』やYOASOBIの『アイドル』などが学生に人気のようです。
また、アンジャロ・アキさんの『手紙』などは歌詞が分かりやすく、母国でも学んでいる学生も多く、カラオケでも盛り上がります」と澤井先生は話されていました。
歌を通じた国際交流
「国際紅白歌合戦」は歌を通して、双方向の文化交流を目指しています。「外国人が日本語で、日本人が外国語で歌うことで、お互いの文化への理解が深まります」
澤井先生も、「1曲でも日本語の歌を知っていると、日本人との会話や友情が生まれるきっかけになります」と共感してくれました。
今回、Ario八尾で行われる国際紅白歌合戦(3月8日、9日開催)に大阪みなみ日本語学校を代表して出演する澤井先生は、「生徒たちにとっても刺激になるよう頑張りたい」と意気込みを語られました。
開始当初は、参加者の7割は外国人でしたが、13回目を迎えた今年は日本人応募者が外国人応募者を大きく上回るなど新しい広がりを感じています。
9月19日の第13回国際紅白歌合戦in大阪・関西万博では、より多くの日本語学校の生徒さんや先生たちも参加し、
国際交流と音楽の力を感じられる場となることを願っております。