2012年 今どうして通訳ボランティアガイドなのか? (要約版)
思いやりのある言葉は短く簡単なものであっても、
その反響はじつに無限である。(マザー テレサ)
Kind words can be short and easy to speak,
but their echoes are truly endless.(Mother teresa)
今どうして通訳ボランティアガイドなのか?
日本で学ぶ留学生に明治神宮を案内
世界は今、急速な国際化社会に向かって、突き進んでいます。日本も例外ではありません。大都市圏では、国際結婚のカップルが10組に1組を数え、いろいろ な国から来た留学生や働く外国人の人たちを目にすることも珍しくなくなりました。しかし、一般的にはまだまだ日本に住んでいる外国人の人たちと親しく付き合っている人は少ない状況です。ましてや海外からの観光客との接点などはほとんどない人が大半ではないでしょうか。
ここ数年は1700万人以上の日本人が海外に旅行やビジネスで渡航しています。そこで多くの人たちは現地の普通の人たちの『やさしさ』や『思いやり』の気持ちに感銘を受けて帰国しています。けっして、日本と比べると豊かとはいえない国の人たちがいきいきと生活していて、外国から訪れている自分たちを歓迎してくれる。
そろそろ、私たち日本人もこころをオープンにして、日本に住んだり、訪れたりしている外国人の人たちを暖かく迎え入れる必要があるのではないでしょうか。通訳ボランティアガイドの業務はその歓迎の気持ちを伝えていく大切な使命を持っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やる気があれば誰でも出来る通訳ボランティアガイド
学生時代に外国人の人たちを案内して学んだこと
私は高校時代に英語もよくわからないのに観光案内をした経験があります。留学に対する願望があったのですが、英語を覚えるにしても外国人をあまり見かけることもない大阪ではどうしようもないとあきらめていました。ある日、大阪城をランニングしている時に、外国人の年配のご夫婦を見かけることがありました。最初は話しかける勇気がなかったのですがあるとき思い切って、用意したガイドブックをもってそれを見ながら話しかけました。何とか相手も自分を理解しようとしてくれたので、どうにか会話が出来ました。何回かやっているうちにだんだんと慣れてきて、自信もついてきました。つたない英語でも話せば相手が喜んでくれる。本当に感激しましね。
私は、漠然と外国語には興味はあるけど、外人に話しかける勇気がない、あるいは話すきっかけがないと思っている人に、ボランティアガイドの楽しさを伝えていき、また人に喜んでもらえる、ガイドする楽しさを体験してほしいと思っています。
(グローバルコミュニティー 宮崎計実)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学生や若者が通訳ボランティアガイドをする5つのメリット
1:外国語を話すことに自信
⇒語学は度胸だ。
2:外国人の視点で日本の文化に触れる
⇒日本の良さを再発見
3:相手の国の文化とも比較しながら深くて意味のあるコミュニケーションをすることが出来る。
⇒異文化に寛容な気持ちを育る。
4:自分がした行為がとても感謝される。感謝される喜びを感じ取れるようになる。
⇒人間の本当の喜びを感じられる。
5:言葉のコミュニケーションが十分でない分、より相手が何を求めているのかを理解しようと努力することが出来る。
⇒相手への思いやりの気持ち。高度なコミュニケーション能力が身につく。
↓↓↓
通訳ボランティアガイドは『生きた語学力』・『思いやりの心』・『コミュニケーション能力』と社会人として必要な基礎的能力が総合的に養われるとても有意義な体験である。
グローバルコミュニティー(GC)学生通訳ボランティアガイド
目明治神宮にて2年生中心のメンバーで活動中!!
通訳ボランティアガイドに興味のある方は
①お名前②年齢③住んでいる都道府県④学生の場合は学校名⑥英語あるいはその他使える外国語のレベル等を記入の上、
globalcommunity21@gmail.com GC学生通訳ボランテイアガイド事務局までご連絡ください。詳しい資料と説明会のご案内をさせていただきます。 (日本人学生・留学生・学生OBOGの方々も大歓迎です!!)
初めての参加の方には、明治神宮での模擬ガイドを英語で受けてもらいその後、実地研修を行います。大事なのは『語学力』より『相手に喜んでもらいたいという気持ち』楽しいと思えば、語学も本気で勉強しようという気持ちになります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4年目を迎える学生通訳ボランテイアの活動
オリンピック招致運動の語学ボランテイア
2009年2月に結成した学生通訳ボランティア連絡会の初の大仕事は、2009年4月にあった東京オリンピック招致活動のIOC視察に伴う海外プレスセンターでのお手伝い。英語・中国語・韓国語対応の出来るメンバー約50人で1週間のスケジュールをこなす。当初は、LEAF、AISECなどの国際系学生団 体に所属しているメンバーや英語の得意な留学生、WEBサイトを見て集まって来た学生、2006年より活動を開始した『2016年東京オリンピックを望む 学生の会』の混成チームで活動した。プレス・レセプションにも参加させてもらい、外国人記者クラブの会長や安藤忠雄さんに突撃インタビューを試みたりと活動的なメンバーが多かった。今年、2020年のオリンピック招致に向けた活動が開始されたが、同じようにIOCの視察に伴う語学ボランテイアの活動をするとなると2013年の2ー4月頃になる予定。
2009年冬から定期的な英語での観光案内体験を明治神宮を拠点に開始。
月1度、東京シティガイドのベテランガイドの方に明治神宮で模擬ガイドをしてもらい、本格的に英語でのガイドの勉強会をスタート。ガイド活動希望者がどんどん増加し、参加者は、100名を超える。
『神社とお寺の違いを外国の旅行者に分かりやすく説明するには?』『どうして絵馬に願い事を書くのか?』『なぜ、和装の花嫁は角隠しをするのか?』などの質問にも、テキパキと答えるガイドさんに尊敬のまなざし。英語は留学して勉強したが会話が深まらない。日本のことを勉強しないといけない。そう感じた学生も多 かったに違いない。
案内をした色々な国から来た観光客の人たちと明治神宮休憩所にて
2010年にリーダーが男性(新井誠さん 大東文化大4年)から女性(谷岡理絵さん 駒沢大2年)に移り、女性のメンバーが大多数になる。
うれしいことに社会人になった新井さんは、今でも留学生を誘って遊びに行ったり、色々な国際交流イベントに関わってくれている。7月には、多くの留学生を連れて富士山に登る計画をしているようだ。谷岡さんは、昨年、初めて開催した国際紅白歌合戦で司会をしたり、歌を歌って観光庁長官賞をもらったりと大活躍。今は、後輩の指導などをしてくれている。何事にも懸命に取り組む姿、人に対する優しい気遣いはこの活動で培ったものだと思う。今は毎週のように明治神宮に行って活動しているようだが、定期的な活動をしているメンバーは、みんな明治神宮の澄み切った空気のようにピュアな学生さんが多い。社会に出ると辛いこともあるかも知れないが、心の休まる場所が、東京の真ん中にあることは、素晴らしいと思う。