グローバル人材を育てる女性の役目は?
グローバル人材を育てる女性の役目は?
International Women's Club JAPAN (IWCJ) の取り組み
『国際教育』と聞いてどのようなものを想像するか?
「語学力」「問題解決能力」「コミュニケーション能力」などのスキルが重要視される傾向があるが、IWCJでは、それだけでは不十分だと考える。メンバーの7割は仕事を持つ子育て真っ最中の女性。本当にグローバルな人間を育てるには、母親の視点がとても重要だという。『他人への思いやり』『自尊心とアイデンティティ』などの人としての基本が無ければ、いくらスキルを磨いても意味が無い。人間は出来るだけ色々な考え方の人と触れ合いながら生きていくのが、人間的にも成長するといわれている。代表の竹村さんいわく、『家庭でも、学校でもない、第3の場として子供達の情緒や感情を育む場所を作りたい』。欧米では教会などが子供達の社会参加のステップの役割を果たして来たが日本にはそれにあたるものがない。核家族化が進み、地域コミュニティーのつながりも薄い現代の日本社会ではIWCJのような活動は大変貴重なものだと思う。参加したイベントでも子供達は、自分の母親が講義に集中できる様、教室の後ろで大人しく遊んでいた。また知らない人が話しかけてもしっかりと受け答えをしている。このように子供達は母親達が活動をしている間にも、自然と社会性を身につけていくのであろう。
この活動の中核メンバーは、ジャーナリストや国際機関職員、起業家,医師など様々な職種で自分らしい働き方をしている人が集まっている。キャリアの築き方には様々な方法があること、そのために学生の頃から知っておくべきことなどをまとめた女子学生向けの人材育成プログラムも4月から立ち上がる。学生にとっても仕事と家庭を立派に両立しているIWCJのメンバーの女性達から学ぶことはたくさんあると思う。
子供達の面倒を見る保育ボランテイアも同時に募集しているので、活動のお手伝いをしながら、よき先輩達の活動をサポートするのもひとつの方法だ。『国際派の知的な女性』を目指す人には理想的な活動といえるだろう。
問い合わせ先:一般財団法人 International Women's Club JAPAN
東京都港区元麻布1-2-23 info@iwcj.org
代表:竹村真紀子 公式HP:http://www.iwcj.org/