7月9日より始まった新しい入国管理制度
FNNのニュースにペアインターンシップのアドバイザーである石原氏が出演しました。
7月9日より始まった新しい入国管理制度のついて話されています。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00227095.html
日本で暮らす外国人の在留管理制度が、9日から一新されました。
在留外国人問題にくわしい、情報誌「イミグランツ」編集長の石原 進氏に話を聞きました。
(新しい在留管理制度をどのようにご覧になっていますか?)
基本的には、やっぱり60年続いていたこれまでの制度が変わるわけですから、これはもう極めて歴史的な変革であると思いますね。
将来、日本の人口は減りますから、それに向けて将来を見越した制度改革ということも言えると思いますね。
やっぱり、これから日本の国をずっと維持していくには、外国人の力を借りなければ、なかなか難しいということですから、そういう場合に多くの外国人が入ったときにも、政府としてはきちっと管理しようというのが大きな狙いですね。
もちろん、いろいろ管理が厳しいとか、いろんな指摘があると思うんですけど、大きい流れはそういったことではないかなと、私は考えています。
(日本の将来を見越した制度というお話がありましたが、日本が超高齢化社会、そして人口減少と進んでいく中で、今回新制度で呼ぼうとしている外国人は、どういう人たちでしょう?)
基本的には、将来的には非常に多くの人が必要になると思うんですけども、現時点では日本で足らざる部分ですね、日本人ではなかなかできない部分を、外国の人の力を借りようということが大きな狙いだと思います。
(足りない部分というのは、例えば具体的には?)
1つはですね、やっぱり専門的な分野で、日本人はなかなかできない。
ビ ジネスの世界がそうなんですけれども、わかりやすく言えば、スポーツの世界、非常にわかりやすくて、サッカーはですね、ずいぶん監督も外国人もいますし、 まあ残念ながら相撲は外国人、モンゴルの人ががんばっているということですから、われわれが気づかない部分でも、農業とか漁業とかそういう部分でも、ずい ぶん外国人がすでに入っているということですね。
(逆にそういう人たちが支えてる部分もあると?)
当然そういうことですね。
(そのためには、日本にも魅力がなければいけないということになりますね?)
そうですね。
将来的には日本の人口が減るんで、多くの外国人がおそらく来ると思うんですけれども、2008年のリーマンショック後はですね、外国人の数がずいぶん減っちゃっているわけですね。
これが、どういうふうにこれから推移するのかっていうのは、ちょっと予測はつきにくいんですけれども、一方ですでに日本で定住というんですか、日本で生活基盤を持つ人が段々と増えていると。
これは永住資格だとか定住者っていう、そういう在留資格なんですけどね、それが増えているということですね。
ということは、日本の魅力がわかった人が残っていると、しかし日本の魅力はなかなか見えにくくて、見えない人は帰ってしまうということではないかなというふうに、私は見ているんですけど。
(一方で、日本の大学生の就職率は、若干盛り返してはいるものの、やはり依然厳しいと。能力の高い外国人の労働者が日本に来ることによって、日本の人の雇用が奪われるのではないかという声もありますが?)
当然、そういう懸念はあると思いますね。
しかし、まだ数からいうと、非常にまだ少ないですね。
例えば外国人の留学生の数でも、就職する人はまだ1万人にも足りないですから、まだまだそういうところを心配するまでではないかなと。
もう1つは、やっぱり非常にミスマッチが多くて、日本人でも働けるところが、日本人が働いてない部分が結構あるのではないかなと思いますね。
もちろん能力の違いで働けない場合もあるんですけど、やっぱり1次産業ですね、農業とか漁業は、やっぱり人手不足というのは非常に深刻で、そこに若い人たち、日本の若い人たちががんばってくれると、非常に助かるんですけど、なかなか行かないと。
これをどうするのかというのは、非常に難しいですね、これから。
(FNNニュースより抜粋)