ウォレンさんとの運命的な出会い
たまたま知り合った日本人に英語の勉強を進められたのがきっかけでシドニー大学に行った。そこにとても立派な柔道場があり、たまたま立ち寄ったときに会ったのがウォレンだった。65kg級で私はちょうどいい練習相手だったようだ。週4回は道場に通って彼と練習していた。その当時シドニーには日本人の柔道関係者が皆無だったこともあり、とても歓迎してもらった。柔道がこんなに私のオーストラリアの生活を助けてくれるとは思わなかった。そしていつしか、日本で自分の柔道クラブを持ち、柔道で日豪の架け橋になるのが私の目標になった。
帰国後にオーストラリアの友人の柔道家2人が来日私の帰国後、ウォレンともうひとりのオリンピック候補選手のルイスの2人が、柔道をするために日本にいる私を訪ねてきた。彼らは私が紹介した警察学校や私の母校の柔道部などで猛練習をした。その練習の甲斐のあり、2人ともオリンピック出場権を手にした。私も彼らの練習をサポートできたことをとても誇りに思う。また私がはじめた、柔道クラブも彼ら2人の陽気なオーストラリア人のおかげで、
すぐに大勢の生徒が集まるようになった。
柔道クラブの子供たちと一緒にオーストラリアで交流練習と学校訪問を体験その後、私は柔道クラブの子供たちを連れて定期的にオーストラリアへ渡り、オーストラリア人の家庭でホームステイを体験させながら交流練習と学校訪問を行った。子供たちには本当にいい経験になっているようだ。柔道やホームステイを通じた国際交流で、彼らが大人になっても柔道をやっていてよかったと思っていてほしい。
また、オーストラリアからもすでに100人以上の柔道選手が我が家にも来ている。
彼らは本当によく食べるが、全員焼きそばが大好きで、経済的には助かった。(笑い)
『一期一会の大切さ』を身にしみて知っている笠原さんは、とても面倒見がいい人だ。一度知り合った人には、柔道だけではなく、進学や就職、結婚の相談まで受けることもあるという。笠原さんのワーキングホリデーに端を発した20年以上にわたる国際交流が、数多くのオリンピック選手も育ててきた。共に練習をした同僚、弟子たちのネットワークもどんどん世界中に広がっている。笠原流国際交流の成功はひとりひとりと真剣に向かい合う武道の精神によるのであろう。