2024/12/20 03:21

幸せになる国際結婚のすすめ

国際人
多文化家庭支援センターから-NO4
日本とアフリカのルーツを持つ
世界的なアスリートの誕生を夢見て


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何年か前に「国際家庭の子供たちの悩み」の聞き取り調査のために100人近い国際家庭の子供たちにアンケートをとりました。
結果は予想を遥かに超えて、子供たちが様々なことで悩んでいることが分かりました。いじめや差別の悩みもたくさんありました。そんな中で、「いじめ?ない。差別?されたことない。困っていること?別に。」と言い切る女の子がいました。お母さんが日本人でお父さんはアフリカ人です。学校は楽しいし、お友達もいっぱいいる。と言います。

日本でも最近では、実に多種多様な文化を持った人たちが増え、アフリカ系の人たちも沢山いて、上記のような回答があっても珍しくないかもしれません。しかし、この聞き取りを行った頃はまだそんなに、アフリカ人とのミックスの小学生などあまりいない頃だったので、意外な回答だったのです。そして彼女だけではなく、その妹たちも同じように答えました。この家庭に興味を持った私は、彼女たちのお母さんにどんな子育てをしているのか聞いてみました。

「彼女たちには、この縮れた髪の毛がいかに魅力的か、繰り返し話して聞かせます。この黒い肌もすべての人種の中で一番強くて健康的であることを教えています。少し厚めの唇は、情熱の証であることを褒め讃えるのです。」

なるほど、自分に流れる血筋についてこのように教えてもらっていれば、多少どこかで誰かが陰口を叩いていようと、ゆるぎない自信と誇りを持つことができるのだなあと、感心したものです。
彼女たちはその後もクラスの人気者としてすくすくと成長し、アフリカの父の血筋を受け継いで立派なアスリートたちになっています。高校も大学もスポーツ推薦で進学しました。

周囲の人たちは、間もなくこの魅力的な縮れ髪や健康的な漆黒の肌を持ち、情熱的な唇をした日本代表のオリンピック選手たちが現れることを今か今かと待ち望んでいます。「血は遠い方が良い」と言われます。せっかく国際結婚で、人種の壁を越えて生まれてきた子供たち。そのことに誇りを持てるように育てることで、彼らの才能が遺憾なく発揮されれば、さらに優秀な人材をたくさん社会に送り出していくことができると、この家庭を通じて、また確信を持つことができました。


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特定非営利活動法人 多文化家庭支援センター
王禅寺事務所:川崎市麻生区王禅寺西8−12−30

お問い合わせ whitehouse@y3.dion.ne.jp (事務局長 エインズワース 千明)
ホームページ http://mcfsc.page.tl/

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1:幸せになる「国際結婚」のすすめ

2:本当に幸せな結婚とは?

3:アメリカでの子育て 出産

4:アメリカでの子育て 育児

国際結婚 国際人 総集編


家族の思想
儒教的死生観の果実

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加地伸行著《立命館大学教授》
血と生命の連続を核とする儒教的死生観こそ日本人の原感覚である、
という立場から、現代の家族をめぐる諸問題を明快に解きほぐす。
『儒教とは何か』『儒教沈黙の宗教』などの著書があり、独自の儒教研究で名高い著者が、祖先からの血の連続・生命の連続に最大の価値をおく儒教的死生観こそが、日本人の家族の思想の根本であり、日本人の拠り所とすべき精神であると論ずる。