2024/11/21 22:32

3:危機を乗り越えたところに大きな飛躍がある

みんなの生活

 

3:危機を乗り越えたところに大きな飛躍がある


3月11日、東北地方を中心とした東日本が大地震に襲われました。既に、多くの方々が体験された通りですが、こんな困難な状況の中でも、世界では、日本人の勤勉さを称える報道が相次いでいます。ある報道でも、帰国難民と化した会社員が疲労で階段に座り込みながらも、階段の中央を開ける配慮を示していることに、驚いていたといいます。ある意味、日本人気質の素晴らしさというものが、こうした形で、国外に発信されたのは、何とも皮肉な話ではありますが、それでも、やはり思うのは、日本人は協調性の高い、粘り強い国民ということです。そして、それこそが、日本人本来の持つ強さということです。

元々、日本人は農耕民族でした。それは、江戸時代まで人口の8割近くが農民であったことからも伺え、その影響は、私たち日々の生活至るところに垣間みることが出来ます。例えば、日本の祝日。春分の日、秋分の日は元より、元日、子供の日、勤労感謝の日も、元々、五穀豊穣を祀る神道祭事に始まっています。日本では祝日を祝祭日、祭祀を行う日と言っているのもこのためです。敬老の日も、高齢者の知恵を借りようと農閑期に合わせて、その日取りを決めるなど、まさに、日本人の生活習慣の土台には農業がありました。そして、そこに、古代宗教観たる神道のコンセプトが組合わさったため、先にも挙げた世界有数の日本人気質が誕生したのです。これは、神道だけでも、農業だけでも成り立ちません。この両者が組み合わさってこそ、初めて機能するものになるのです。それは、単純に多くの途上国が、未だ第一次産業に従事しながらも、日本とは異なる国民性を有していることからも伺えます。

そして、これこそが、まさに日本人であり、協調性、忍耐強さを合わせ持つ所以なのです。残念ながら、今回の震災では、多くの被災者を生みました。それでも、こうした日本人の頑強な精神を呼び起こせば、必ず再興できる筈です。Japan as only one
 

(神社人運営者 株式会社カルチャージ代表 東條英利 )


東條英利氏・・1972年生まれ埼玉県出身、株式會社カルチャージ代表取締役。東條英機の直系曾孫にて、第18代目当主。日本独自の社会公益事業モデルを 模索し、神社並びに神道の存在に着目。神社を通じたカルチャー・ツーリズムを提唱し、新たな地域コミュニティと文化エンターテイメントの再生を目指してい る。

1. 本当の教養とは? 日本を知ること

2010年11月30日(火) 14:59 JST - 記事

2. 2:建国記念日の意味って?
2011年1月26日(水) 20:37 JST - 記事

3. 3:危機を乗り越えたところに大きな飛躍がある
2011年3月28日(月) 21:54 JST - 記事

4. 「モッタイナイ」の精神に立ち返ろう!!
2011年5月29日(日) 17:44 JST - 記事

5. 日本のお盆について
2011年7月30日(土) 23:33 JST - 記事

 6. 大人女子のわがままをかなえるピンクの本
2011年10月 3日(月) 09:43 JST - 記事

日本のお正月の文化的ルーツとは?

8. 和太鼓を通じて草食系男子の根性を叩き直す?
2012年1月25日(水) 23:24 JST - 記事

9:『日本人の証明』を出版して 

10 日本人の証明を出版して NO2 東條英利氏連載コラム NO.11

11  日本人にとって『働く』とは?  東條英利氏連載コラム NO.12

12 感性の鋭かった先人達の知恵に学ぶ   東條英利氏連載コラム NO.13

13   日本語の不思議  表意文字と表音文字 東條英利氏連載コラム no.14

14   日本人にとって『式年遷宮』の意味するものは? 東條英利氏連載コラム no.15

15   グローバルな社会で必要とされる教養とは? 東條英利氏連載コラム  NO.16

16 『神社ツーリズム』発刊!! 東條英利氏連載コラム  no.17