地域に愛される大学のすすめ
地域に愛される大学のすすめ
NPO法人 オンデマンド授業流通フォーラム 大学イノベーション研究会 編
1,680円(1,600円) 発行 三省堂
先日、訪問した明治大学の文明とマメイジメント研究所の高木直二先生から頂いた本。高木先生は、学生はもっと社会との関わりを持つことが大切と大学生と社会人が共に学べる機会を提供している。地域の活性化が叫ばれる中、大学生の立場に立って、大学と学生、地域と学生を結ぶ高木先生のようなコーディネイターがすべての地域・大学で必要とされているのではないだろうか。
全入時代に大学は突入し、一部の有名大学以外は、定員割れの危機に面している大学も多い。特に「地方、小規模、伝統がない」という大学は大変だ。しかし、この本に描かれている大学は、教員が地域に入っていき、地域社会の人たちと一緒に学生を育てていく試みに成功し、地域になくてはならない存在にすらなっている。
『大学の教員だけで若者を育てるのはあきらめた』
『人は出会う人が多ければ多いほど幸せになる』
という想いを持って学生たちが自主的に学ぶ雰囲気をどう作っていくのか、その難しい問いの答えが、本書にあるかもしれない。(グローバルコミュニティー 宮崎計実)