548人の若者たちの社会復帰をサポート 木村俊良氏
548人の若者たちの社会復帰をサポート
近年、ひきこもり・ニートの数は増加の一途をたどり、約200万人を越えるといわれている。彼らの自立を支援しようという活動が増えてはいるが、中々現実的に社会復帰をさせるのは簡単なことではない。
その中、画期的な成果を挙げている木村俊良氏(㈱ブレイン・サーポート代表)は、自分自身がうつ病を克服した経験から「心の闇」をかかえる若者と彼らの両親の悩みを聞く活動、『悩み相談ホットライン』(080-6186-7376 平日10:00-18:00)を10年以上にわたり開設。その間さまざまな悩みを聞き2000名以上の人たちの相談にのってきた。
今までに548名の社会復帰をサポートしてきた木村氏いわく、ひきこもりやニートの最大の原因は、両親の当人への接し方にあると断言する。相談は当人の両親からの場合がほとんどだが、その両親と話しているうち、気づいたことは、自分の価値観を無理やりに押しつけたり、子供の悩みに真剣に向かい合うことを避ける人が多いことだ。そのことに気づいた木村氏は、本人に会う前に徹底的に両親と話し合うことにしている。
親としての子供への接し方や心の持ち方を根気強く説いていくうちに、やっと、親たちも自分たちに原因があったことに気づき態度を改めるようになる。そうして、親たちの理解も得ながら、本人と会った時、木村氏は全身全霊でその子の魂に訴えかけるように、時には、涙しながら、『自分の足で立ち上がれ』とそっと背中を押す。
そこまで木村氏を真剣にさせるのは、自分自身が長年うつ病に悩まされた経験を持つからだ。木村氏は言う。『精神的なストレスで誰でもが、突然うつ病になり、やがては、ひきこもりやニートになる可能性を持っている。それを未然に防ぐには、その人の悩みに気づき、真剣に向き合う人の存在が必要だ。本来それは、親であり、親友だったはずだ。
人間関係が希薄になった時代に起こっている、ひきこもり、ニートの増加は必然ともいえるだろう。今こそ人と人の絆の大切さを教育者は教えるべきだ。他人に関心を持つことの重要性を若い間にしっかりと教えていかなければ、この問題は永遠に解決しないであろう』
木村氏は母校の京都大学でもかなり異色の存在だそうだ。大手製薬会社や外資系企業での役員も経験しながら、誘拐犯との交渉の仕事につき、体には弾丸の跡もあるという。極限状態で人間の『知恵』が要求される世界で生きてきた木村氏は、未だに『知恵』より『知識』が重んじられている現在の教育のあり方が、大幅に変わらない限り日本の教育・社会の復興はありえないと言い切る。
自分の周りにも、思い悩んだり、学校や会社を休みがちな人はいないだろうか?木村氏のように目の前の人のことを真剣に思い、接することが出来れば、その人を救うことが出来るかもしれない。
木村俊良氏・・昭和40年京都大学経済学部卒。武田薬品、大手外資系コンサルテイング会社役員を経て、リスクマネイジメント会社を起業。数多くの誘拐事件などの交渉に関わる。現在は、株式会社ブレーン・サポート社長として、多くの中小企業の経営相談に関わりながら、若者の起業支援の『チャレンジャー塾』を立ち上げている。
株式会社ブレーン・サポート
『悩み相談ホットライン』(080-6186-7376 平日10:00-18:00)
相談は無料です
『チャレンジャー塾』については、多くのマスメディアでも取り上げられています。
その記事の一部を、YOKOSOJAPAN.NET内で公開しています。ぜひ一度ご覧ください。