目の前で見れば、信じざるを得ない
試験航海に立ち会った、日本人のベテラン商社マン、安田秀雄氏(写真右)は、日立精機勤務時代から、40年に渡り、マレーシア、タイを中心に様々な国家ブロジエクトにも携わってきた。
その安田氏も、今回のブロジエクトには、半信半疑であったが、長野の創生ワールド本社で原子状水素水(還元水)SFW(Sosei Fuel Water)をエンジンに混合した実証実験を目の前で見て、油の使用量を抑え、CO2も大幅に削減するその可能性に大きな魅力を感じた。
そして、多くの知り合いにその実証実験の動画を送って導入の検討を進めた。しかし、最初は、そんなことはありえないと中々信じてもらえず、半ばあきらめかけたところで、そんなにいうならやってみようと手を上げる者が現れた。安田氏の長年のビジネスパートナーで、個人的にも親交の深いマレーシア人ラオ・ユンヒン氏(写真左)だ。
そこまで、安田氏が、言うなら、水を入れても動くエンジンを見てみようと、ラオ氏は、長野の創生ワールド本社を訪れて、目の前で、SFWの実証実験を見た。ビデオで見たとおりの結果を自分の目で見て、否定することが出来なくなったラオ氏は、このSFWを使ったシステムをマレーシアの漁船に導入することをその場で決定した。
そんなラオ氏も、いざ、契約になると、詐欺ではないかと多くの仕事仲間に、契約を思いとどまるように止められ、仕方なく、集まってきた者のために、マレーシアのクアンタンの現場でも、陸上で再度、燃焼実験を創生ワールドのスタッフにお願いした。それを目の前で、見たものたちは、みな驚き、ラオ氏に反対する者はいなくなった。
その後、すぐにSFWのシステムの設置作業が、陸上と船中で行われ、いよいよ、安田氏、ラオ氏を乗せた実験船は、試験航海に出た。
そして、一日の航海を無事終えた、安田氏は次のように語った。
『我々は、SFW を混入し40%の軽油を激減しながら航海する船に乗り、試験航海から戻ってきた。これは、紛れもない事実である。もちろん、話を聞いただけでは、信じるのは難しいだろう。だが、事実であることには間違いはない。今後は、漁船のみならず、より削減効果の高い大型の輸送船を所有する企業にもこの話を持っていきたい。私も長年様々な国際プロジェクトに関わってきたが、このSFWのプロジェクトほど、革新的なものはない。原発に取って代わる可能性のある自然エネルギーでの発電同様に既得権を脅かすものは、日本社会では認められない傾向にあるが、いいものであると理解すれば、すぐにでも採用する企業は大小問わず、海外にはたくさんあるし、日本ほど新しい考えの導入を妨げる規制も多くない』
*専門家からのコメント*
ディーゼルエンジンで,水を混ぜたA重油や軽油等燃料が燃焼出来れば,高温高圧状態の蒸気発生により体積膨張してピストンを押す力になり,馬力向上の助力となることは,エマルジョン化した水と燃料で実証されている。鶴野省三教授の著述で,A重油と一般的な水,A重油と創生燃料水(SFW)を各々50%混ぜたエマルジョンで発熱量を試験した結果から,前者の発熱量はほぼ50%であるが,後者では80%程度に高まりSFWが燃えることが報じられている。その原因として種々の研究者は実験結果からSFW中に原子状水素が含有されていると論じている。
原子状水素を直接観察する方法は科学的には確立されていないが、分子状水素は水に溶けにくく、このような大幅な熱量を発生するとは考えにくい。原子状水素としてSFWに液体状で溶存していると考えない限り、鶴野教授の結果は説明できない。マレーシアで漁船を用いた試験航海より、実証試験から燃費向上が確認されており,科学的には未解明ではあるが,大型ディ-ゼル発電機への適用等CO2の排出削減に大きく貢献できると考える。
課題としては燃料とSFWをより均質に混合出来る技術を確立し,エンジンの耐久性に悪影響を与えないことを実証出来るかであるが、大きな可能性のある技術であることは間違いない。今後の発展に大いに期待している。
(東京工業大学名誉教授 有冨正憲)
今回は、漁船での採用であったが、創生ワールド社にも、実証実験のビデオを見た、海外の電力会社や大型船舶を所有する企業からの複数の引き合いが来ており、早速、フィリピン船籍の大型フェリーへの導入も進行中で、早ければ、10月中にも、ディーゼルエンジン二機、発電機二機を長崎港停泊中に導入作業を行う予定だという。
限りある鉱物資源を大幅に節約する可能性があるこのプロジェクト。最新型の自動に制御されているターボ付きエンジンでも同様の結果が得られたことで、実用性は大きく広がった。近々、首都圏の研究機関でも、公開実験が行われる予定である。
しかし、どんな革新的な技術であっても、既存の考えに固執してばかりいると、せっかくの、ブレイクスルーの機会も見逃してしまう。
今後は、より多くの企業が待ったなしの環境問題に真剣に取り組み、エネルギーのみならず、医療や農業分野でも、副作用のある医薬品や農薬に代わるものとして『還元水』の本格的な導入が待ち望まれている。
*水研究の先進国、日本**
今まで、見てきたように、日本は、水の研究においても、世界に注目される数々の業績を残している。
『還元水』の重要性とその可能性にいち早く注目した、九州大学の白畑教授は、十分な研究費もないまま、30年以上に渡り、水の分野での先進的な研究を続けた。そして、その実績が評価され、ノーベル生理学医学賞の決定機関としても有名なスエーデン・カロリンスカ研究所で、共同研究を行うまでに至っている。
また、2014年10月に永眠されたが、水に様々な言葉を聞かせ、その影響が現れた水の結晶の撮影に、世界で初めて成功した水の研究家、江本勝氏。
『愛 感謝』という言葉を聞かせた水が美しい結晶を見せたりする、現象は、写真集として発表され、350万部を超えるベストセラーになり、80カ国以上で翻訳された。
『水は記憶する』『水には意識がある』ということを誰でもがわかりやすく伝えたとして、世界の水研究の学会の研究者や多くの宗教家からも大変評価が高い。そして、この『水は意識がある』という考え方は、最新の量子力学とも相通ずるものがあり、自然との調和の考え方を理論的に肯定するものとして、様々な分野で注目されている。
そして、上記で紹介したエネルギー問題の解決に向け、大きな期待の出来るSFW(Sosei Fuel Water)。今までのエマルジョン燃料(乳化剤を使って、油と水を混ぜて作る燃料)とは、まったく違い、水そのものを、エンジンに混合して燃焼させる今までの常識を覆すものだ。導入も他の自然エネルギーの装置などと比較すると非常に簡単で格安、そしてすぐに大きな削減効果が現れるのが特徴だ。
しかし、幾ら素晴らしい研究結果が出ていても、革新的な考えがあっても、既成概念や科学的な一般常識にこだわれば、新しい時代を切り開くことは出来ない。
多くのノーベル賞受賞者の会員を持つ『世界賢人会議』の会長である、アーヴィン・ラズロ博士も、著書『COSMOS』の中で述べているが、宇宙の性質や歴史についても、現状の科学の知識で解明されていることは、わずか4%に過ぎないそうだ。また、水に関していえば、水だけが、固体、液体、気体で存在し、循環しているが、そんな身近なことですら、また科学的にははっきりと解明されていない。現状の科学的な常識のみにとらわれると、革新的な真実を安易に批判し、見逃すことにもなるだろう。
今こそ、人間本来の自然と共生する生き方を日本人が、世界に示し、奪い合うのではなく、分かち合う精神で、世界平和に貢献することがまさに望まれていることではないだろうか。