2025/10/19 21:42

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第13回国際紅白歌合戦in大阪関西万博

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13回国際紅白歌合戦in大阪関西万博

 

今回は、大阪観光局の協力を得て、大阪関西万博の会場での開催が実現しました。

屋内のイベント専用の会場で開催できたことはとてもありがたいことでした。

 

 

《目的》日本人が外国語で歌い外国人が日本語で歌う、文化の相互理解を図るための新た

    な国際交流イベント。歌声を通じて新しい多文化共生のメッセージを世界に伝え、

大阪関西万博も盛り上げる    

《日時》2025年9月19日 13:30-16:30 LIVE配信 も行いました。

《場所》フェステバルステーション 大阪関西万博内(〒554-0000 大阪市此花区夢洲東1丁目)

《後援》外務省 留学生支援コンソーシアム大阪 国際機関日本アセアンセンター 海外日系人協会

《協賛》 ㈱シティ・ハウジング  ひとひとケアクリニック ㈱長栄 ㈱エクシング

《運営協力》大阪観光局 ㈱アズアリンク 株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 

グルッポ・フレンズ(ブラジル・サンパウロ)

《主催》国際紅白歌合戦実行委員会

*大阪市サンパウロ市の姉妹都市交流助成プログラムとして、前日18日に、ブラジルパビリオン表敬訪問も来日した参加者2名とスタッフ2名で行いました。

 

イベント出演者数 20組 90名 アメリカ、ブラジル、アイルランド、オーストラリア、ベナン、インドネシア、ミャンマー、ベトナム、ネパール、中国、日本など10カ国以上国々の人たちが参加。ブラジル・サンパウロからは、7月の選考会にて選ばれた2名も参加しました。

また、特別企画として、『100万人のラジオ体操『留学生ファッションショー』京炎そでふれ!(京都学生祭典)』。特別ゲストとして、箕面J-POP大使の北川たつやさん、ひろしま平和大使の原田真二さんがイベントの趣旨に賛同し、参加してくれました。

 

 

 

 

 

定員300名のホールでしたが、外で待って歌を聴く人がいるくらい、盛況なイベントとなりました。

ボランテイアは普段は、大阪城や豊国人社で通訳ボランテイアをしている『学生通訳ボランティア』の大学生や高校生が中心になり、看護師、大学職員などの社会経験が豊富な社会人の混成チームで一体となって運営をしていました。また、おおぞら高校の高校生7名も初のボランテイアに挑戦し、素晴らしい経験を積んでくれたと引率の先生から報告をいただきました。

 

 

冒頭で、7月に選考会を行い、代表をこのイベントに送ったブラジル・サンパウロの日系人カラオケ団体の代表、『国際紅白歌合戦in LOS ANGELES』の開催も検討しているロスアンジェルス(USA)より日本歌手協会ロス支部の理事のビデオレターが紹介されました。

 

 

 

国際紅白歌合戦に2023年出演したことがきっかけになって、日本留学を決意し、4月よりECC日本語学院神戸校に通う、インドネシアからの留学生Kinayaさん3歳からサンパウロで日本舞踊と日本の演歌を学んだ、平間パウラさん  ネパールで17年間、日本語学校の運営の傍ら、歌手活動を続け、ネパールのナショナルデーなど関連イベントに何回も出演した、TAKAGI MIKAさんなども会場をお盛りあげました。

 

東京からボランテイアとして参加した人たちも、『万博の意義をまさに表現しているイベント』と感激したと話している人もいました。前日の18日にブラジルから来日した参加者2名とブラジルパビリオンを表敬訪問をしましたが、光栄になことに、ブラジルパビリオン代表を含む3名の方々にも観覧をいただきました。

 

また、当日は、継続して読売新聞の福永記者、日本海新聞の取材も受け、大阪関西万博の公式記録担当の撮影班も『万博らしい素晴らしい映像がたくさん撮れた』と満足そうにされていました。今回は、大阪府八尾市(3月)京都市(8月)、サンパウロ(7月)でそれぞれ、選考会を行ったこともあり、出演者も準備する期間も十分とれ、また、大阪関西万博会場内での開催ということで出演者、ボランテイア、スタッフが特別な気持ちで一体になって運営することが出来たことがいい結果に繋がったと思います。

加えて、音楽界のレジェンドである、原田真二さん(ひろしま平和大使)が国際紅白歌合戦の趣旨を御理解いただき出演を申し出て頂いたことも運営側の自信にもつながったと思います。

また、万博会場内ということもあり、国際交流のイベントを好意的に観覧してくれる観客の皆さんのおかげで、今までで一番、感動的なステージになったと、2021年以来参加されている方々も話されていました。

応援して頂いた皆様、ボランテイア、スタッフ、出演者、そしてすべての関係者の皆さま、本当にどうも有難うございました。心より感謝いたします。

 

 

最新技術を使い音楽で繋がる想い– 大阪大学『a-tune』の挑戦  

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 最新技術を使い音楽で繋がる想い– 大阪大学『a-tune』の挑戦


 
大阪・関西万博への出演も予定している音楽を通じた国際交流プロジェクトを運営する、学生団体『a-tune』が、注目を集めている。
その活動の中心メンバーである、学生代表の吉川さん、長谷川さん(副代表)、小林さん(イベント運営担当)、山佐さん(演奏サポート担当)にインタビューした。

a- tuneの目的と活動内容は?


 
私たち『a-tune』の目的は、言語、文化、民族の壁を越え、音楽を通じて『UNITY』を実現することだ。
つまり、各個人が自分とは異なる相手の立場や背景を尊重し合える社会を作ること。


 
a-tuneの主力プロジェクト「e-Symphony」は、オンラインを活用した国際的な合奏イベントで、「言葉の壁を超えて、音楽で心を通わせることが目的としている。

活動を支える重要な要素が、「ParoTone(パロトーン)」という電子楽器で、大阪大学発のスタートアップ企業eMotto社が開発した。

この楽器を使えば、音楽経験のない人でも簡単に演奏できるのが特徴で、誰もが音楽を通じた国際交流に参加できるようになった。音楽の専門知識がなくても、世界中の人々と一緒に演奏する一体感を体験できる画期的な発明だ。

『a- tune』が目指している一番大きなステージは、2025年の大阪・関西万博の会場での演奏。

世界中の学生とオンラインオーケストラを実現するべく、計画を進めている。

日経新聞でも代表的な学生の取り組みとして、a-tuneの活動を紹介している


 
大阪大学の教員、協力企業の方々の支援を得ながら、試行錯誤を繰り返し、留学生も仲間に入れて学生組織を作っている。

そして、7カ国の学生が参加した「e-Symphony for 2022」や、10カ国の学生が集結した「e-Symphony for 2023」などのイベントも開催し、実績を重ね、自信をつけてきた。

一つ一つのイベントを通じて、私たちの仲間は確実に広がり、9/1現在は、24カ国のメンバーまで広がってきている。

どのようにして、海外の学生は集まってきましたか?

大阪大学日本語日本文化教育センターには多くの留学生がいるが、彼らと仲のいいa-tuneメンバーの誘いで、留学生の参加も増えている。

先日も、ドイツの留学生が帰国する際に一緒にドイツに行って、a-tuneのドイツの拠点を開設することもできた。このように、既に参加している留学生を通じて、さらに多くの海外の学生が集まり、海外の拠点もどんどん作っていけるように好循環を生み出していきたい。

「音楽には、言葉を超えて人々を結びつける力がある。私たちの活動を通じて、多くの若者が国際交流に興味を持ち、自ら行動を起こすきっかけになれば嬉しく思う。」

a-tuneの活動は、単なる音楽イベントの枠を超え、真の国際理解と協力を促進する取り組みにしていきたいので、ParoToneのような革新的な技術も活用しながら、音楽を通じて世界中の若者たちを繋ぎ、相互理解を深める機会をどんどん作っていきたい。


大阪・関西万博に関わっている学生はまだまだ、そんなに多くないが、自分たちはこの時代に生まれ、
大きな舞台を作っていく一端を担えている。

そのことを誇りに思うだけでなく、2025年以降も後輩たちのために、つなげっていける活動にしていきたい。

---------------------------- 最新イベントのお知らせ ーーーーーーーーーーーーーーーー

開催が間近に迫った大阪・関西万博に向けて、a-tune主催で"e-Symphony for the EXPO ~Half year to go~"  が開催されます。 https://a-tune-unity.com/news/

日時:2024年10月19日(土) 13:45~16:00(13:15開場)
会場:大阪大学コンベンションセンター
参加費:無料
※演奏中を除き、途中入退場可能

入場予約フォーム:https://forms.gle/yepH2M2J3nRX7YaQ9

多くの海外学生を接続したオンラインオーケストラを中心としたイベント "e-Symphony for 2024 ~toGather~" の開催が決定しました!

イベント内では海外の学生とのオンラインオーケストラだけでなく、大阪・関西万博テーマソング「この地球の続きを」の演奏や他大学の学生との演奏も予定しています。また、これらの演奏をプロジェクションマッピングによって彩ります。

現在メンバー一同、皆様のご期待に添えるよう開催に向けて全力で頑張っていますので、楽しみにしていてください!皆様のお越しを心よりお待ちしています。

日時:2024年12月15日(日) 18:00~20:00(17:30開場)
会場:池田市民文化会館アゼリアホール
参加費:無料
※演奏中を除き、途中入退場可能

入場予約フォーム:https://forms.gle/meuUhsEMUg1KQ3146

 

 

 

『地域活性化と多文化共生を目指すエール学園の取り組み』

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エール学園長谷川総長インタビュー
『地域活性化と多文化共生を目指すエール学園の取り組み』

エール学園の長谷川恵一総長に11年ぶりにインタビューに伺った。
今では、1500名以上の学生を抱えるマンモス校だが、エール学園は、留学生が少ない時代から、彼らが地域に役立ち、地域に受け入れられる存在にしようと、留学生にボランテイアを推奨してきた。
言語や習慣の違いで、地域で留学生が受け入れられるには、何年もの試行錯誤があったが、長年に渡る地道な清掃活動が功を奏し、最近では、1000件を超えるボランテイアの依頼が、地域の方々から、エール学園の留学生宛に来る状況になってきた。

全国的に外国人の居住者が増え、地域住民とのトラブルに発展している地域もある一方、大阪市浪速区では、『なりたい自分、つくす自分』の理念の元、エール学園の留学生が地域に役立つ貴重な存在となっている。

地域活性化に貢献する留学生

 
『なりたい自分、つくす自分』とは、なりたい自分を目指し、自己実現すること、そしてその自覚が芽生えたものが、他者の自己実現をも助けるという発想。

エール学園では、忙しい業務の中、教員自ら、留学生と共にボランテイアや地域活動に積極的に関わり、そのことで、留学生たちに『生きた日本語』に触れる機会を提供している。

また、ボランテイアも地域活動も留学生にとっては、『生きた日本社会』を学ぶ貴重な機会でもある。最初はそれに気が付く学生も少なかったようだが、ボランテイアに熱心な学生ほど、成績が良く、希望の就職先に就くことも多いことが年々わかってきた。

『なりたい自分』⇒いい成績、希望の就職、日本の社会に溶け込む
『つくす自分』⇒ボランティアや地域活動で地域に役立つ

このように最初は迷惑がられていた、留学生たちが、地域に役立つ集団になってきている。


日本人の協力者が減少している『地元のお祭り』にも留学生が関わることによって、地域の活性化にも大きな役割を果たす。

大阪・ミナミには"大阪らしさ"が残るエリアとして外国人観光客に人気があるが、観光から一歩進んで留学、日本での就職、そして定住と一連の流れができれば人口減に歯止めをかけることができる。

また長年活動を続けてきた難波地区に加え、新今宮地区(難波地区から歩いて15分のところ)に新たに先端情報系の学園を開講、すでに定員680名の学校がこの4月からスタートしている。


今後は、大阪商工会議所が推進する「グレーターミナミの活性化」プロジェクトとの連携も視野に入れ、外国人起業家の拠点づくりを目指すこの動きと連動することで、地域経済の活性化にも貢献したいと、長谷川総長は嬉しそうに語っておられた。


かつては生活スタイルの違いから浮いた存在だった留学生たちが、長年の地域の清掃活動を通して、信頼を勝ち取り、地域のお祭りにもお誘いの声がどんどん増え、地域の人たちにも彼らに対して理解を示す方々も出てきた。
今では、企業へのインターンなどで、留学生の語学力や異文化の感性を活かし、翻訳や通訳、マーケティングや営業補助などを行うほどになっている。
留学生たちは地域社会に貢献しながら、日本社会への理解を一層深めている。
多文化共生社会の実現が日本の未来にとって重要であることを理解する人たちもどんどん増えている。
留学生への積極的な機会提供を通じて『地域活性化』と『多文化共生』を同時に実現しようとする長年のエール学園の取り組みは、留学生にとっても、日本の地域社会にとっても、明るい未来をもたらすものに違いない。
(グローバルコミュニティー主宰 宮崎計実)

認知症・自閉症は3ヶ月で例外なく改善します

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諦めるのはまだ早い!!
認知症・自閉症は3ヶ月で例外なく改善します!!

上海で市をあげて、取り組まれる「認知症改善プログラム」
 

認知症は改善する・政府も自立させた施設を厚遇

現状の介護の体制は大規模な介護施設が中心で、ひとり一人に十分なケアを行うことは現実的に困難だ。また、介護スタッフも重労働の割には、待遇がいいとはいえない。『認知症と付き合う』のが精一杯で、『認知症の改善』に役に立っているという充実感を味わうことが難しい状況も介護スタッフのモチベーションが上がらない原因のひとつとになっている。

しかし、現場では、要介護度が高くなれば、医療報酬がたかくなる現実があり、介護の状況の改善が医療報酬として評価されることがなかった。

これでは、どんどん増加する介護費用を抑制することは出来ないと、2016年11月10日、政府の未来投資会議において、介護の状況を改善した場合に医療報酬を上げると明言した。

そこで、大いに注目を浴びているのが、2万人以上の改善事例がある『心身機能活性運動療法』だ。

また、この療法は、高齢のドライバーの事故が増加する中、効果的な改善プログラムとして、自動車教習所などでも試験的に実施されるようになった。詳しくは以下のページで。

https://www.yokosojapan.net/article.php/20170212kaigo_feature_ja


序章:究極の認知症改善法【小川心身療法秘話・序章】認知症にならない!認知症にさせない!認知症を改善する!をテーマにお話しします


第1話:認知症・徘徊の改善【小川心身療法秘話】第1話 老々介護のご夫婦が改善によって幸せな日常生活を取り戻した!


第2話:認知症・徘徊と作話の改善【小川心身療法秘話】第2話 スナックの元ママがよみがえった!徘徊も作話もしなくなり、お客さんと普通の会話ができるようになりました。


第3話:【パーキンソン症状の改善】小川心身療法秘話第3話 手の震えが止まった!歩き方が自然になった!したいことができる!充実した日常生活を送ることができる!


第4話:【自閉症児の改善】小川心身療法秘話 第4話 重度の自閉症・孤独症・多動・情緒不安定・日常生活要介助・言葉が話せない 10歳の男子が3ヶ月で改善!


第5話:【脳性麻痺の改善】小川心身療法秘話第5話 脳性麻痺で一人では座れない、立てない、歩けない、5歳の脳性麻痺の女児が3ヶ月で歩いた、一気に花開くようにどんどん成長しました!


ブックレビュー https://x.gd/rjUwL

国際紅白歌合戦を国際的行事に育てよう

特集

 

 

国際紅白歌合戦を国際的行事に育てよう   第一回国際紅白歌合戦 2011年9月19日開催(敬老の日)

『we are the world』を参加者と共に熱唱する溝畑観光庁長官

約20カ国からの参加者・観客が歌合戦を見守った


(文:国際紅白歌合戦実行委員会 多文化情報誌イミグランツ編集長 石原 進氏)


「紅白歌合戦」といえば、言うまでもなく大晦日にNHKが催す国民的な行事である。ヒット曲や懐かしのメロディーを国民がみんなで共有し、人々はその年にあった様々な出来事を振り返る。そして、新たな年に向けて国民的なつながりや連帯を確認するのだ。そのメロディーは、時代や世相を映し出す鏡でもある。


「国際紅白歌合戦」は、「紅白」にかこつけたものの、趣はちょっと違う。歌合戦の“主役”は、「紅白」よりも、まさに「国際」である。それは私たちの身近にいる外国人たちが折りなす「多文化歌合戦」ということもできよう。

被災地の人たちのためにAMAZING GRACEを捧げる太宰さんと世界の仲間たち

困っている時は助け合っていこう

左:『Melodies of life 』を歌ったセバスチャンさん 右:『You're beautiful 』を歌った辻林さん(高校2年)

『キセキ』を歌う、中国人(姜さん)と韓国人の友人のデュオ


歌合戦とは言っても、東日本大震災を抜きには語れない。3・11の未曾有の大地震と大津波、さらには原発事故。世界各国から援助隊が駆けつけ、「頑張れ、ニッポン」のコールとともに募金も相次いだ。在日外国人も被災地にボランティアとして駆けつけた。在日外国人にとっても「ヒトゴト」ではなかった。「被災地の人たちを元気づけたい」。これを国際紅白歌合戦の企画段階からテーマとして考えた。

会場を沸かした溝畑観光庁長官


歌合戦に参加した「歌手」たちもの思いは同じだった。それが海外に向けて発信されれば、「被災地へのエール」となってこだましてくるはず。そのうねりをより大きくするため観光庁に後援をお願したが、溝畑宏長官自らが白組の歌手として登場し、型破りの熱いパフォーマンスを演じて会場をわかせた。

9ヶ国語のエスニックメディアでも掲載された

すべてのメディア掲載についてはこちらをご覧ください


エスニックメディアや多文化メディアが主催団体に名を連ねたことも挑戦的な取り組みだった。媒体力ではマスメディアに大きく劣るが、それぞれが母国語でITを駆使して発信する情報は楽々と国境を越える。日本語マスコミとは別の次元で威力を発揮する。ユーストリームによる実況中継の試みもあった。国際紅白歌合戦の「国際」の意味はそこにもある。


それにも増して注目すべきことは、様々な国籍の外国人や日本人が歌を通じて一つになったことだ。在日外国人は200万人を超えるが、国籍が違えば交流する機会はほとんどない。ともすれば同じ国籍同士が集まりがちだ。同じ言葉をしゃべれなければ、当然といえば当然である。

『マイウェイ』を歌い最優秀賞を受賞したデンマークさん

 

 優秀賞の太宰鶴恵さん(高校2年)

 

フィナーレはみんなで『世界でひとつだけの花』


しかし、歌声は言語の壁を越える。それを国際紅白歌合戦が示して見せた。圧倒的な歌唱力で賞を受賞したフィリピン人介護福祉士候補生のデンマークさんや日本とコンゴのミックスルーツの太宰鶴恵さん。彼らの歌声は「共生」への力強いメッセージとして心に響いた。

国際紅白歌合戦で出会った新しい仲間と記念写真


HNKの紅白歌合戦が日本の国民的行事であるなら、国際紅白歌合戦は多文化社会の共生行事ということができる。いや、地域のイベントにとどまっていては面白くない。回を重ねて、世界の人たちの注目を集める国際的行事に育ってほしい。

 

 

多文化情報誌『イミグランツ』 

 グローバルコミュニティーでは、今回、多文化共生に詳しい元毎日新聞論説副委員長の石原進氏に国際紅白歌合戦の総括の記事を書いていただきました。石原氏は、記者当時から日本における外国人問題に深い関心をもち、「多文化共生社会・日本」 の実現をはかるべく多文化情報誌『イミグランツ』を創刊されています。第一線のジャーナリストとして活躍された深い見識と、毎日新聞政治部副部長時代に培った豊富な人脈を活用し、海外有識者ネットワーク日本事務局長を努めながら、『日本社会の内なる国際化』の啓蒙活動を『イミグランツ』を通して地道に続けておられます。
『イミグランツ』は、以下の公式サイトよりお求めいただけます。

http://www.imin.co.jp/immigrants/

多文化情報誌『イミグランツ』 NO.4

特集1:東日本大震災と在日外国人・・被災地でボランテイア活動に参加した外国人の人たち

特集2:『EPA』を問い直す・・待ったなしの人材不足。いろいろな角度からEPAのシステムを考える。

特集3:『開国』から20年・・単なる労働者としてではなく、日本を作っていく仲間として。。

魂・心・肉体を三位一体で治療する世界的に注目されるZENホメオパシー

特集

ホメオパシーと水の関係 魂・精神・肉体を三位一体で治療する世界的に注目されるZENホメオパシー

 

 

由井寅子氏プロフィール・

日本におけるホメオパシー第一人者。

カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHhom) 学長

農業生産法人 日本豊受自然農株式会社 代表

 

1996年、本格的導入活動を始め、日本でのホメオパシーの土台作りに成功。

創始者ハーネマン氏の重要文献を徹底的に読み込み、既存のホメオパシーの処方だけでは、困難な心の病気などもインナーチャイルド(心の病気)を癒すことで克服。ホメオパシー界に革新をもたらせた魂・心・体を三位一体で治療するZENホメオパシーを確立。ホメオパシー大国インドやヨーロッパでも注目されている。

 

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ホメオパシーと水の関係   

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ホメオパシーは、症状を起こす原因になった物質を水に約10万-100万分の一に薄め『希釈振盪』(きしゃくしんとう)【水に薄めてたたくこと】・して使う『同種療法』である。

物質の悪影響もなく、『情報パターン』だけを与えることで安全で体にやさしい療法として、200年以上に渡って、ヨーロッパやインドなどで医師・治療家が実践している代替医療である。

19世紀にアメリカとヨーロッパで猛威をふるった、コレラ、腸チフス、インフルエンザ等の疫病の治療においても、目覚ましい効果をホメオパシーが発揮し、一般に広がった。

 

しかし、物質をそこまで水で薄め、『情報パターン』だけでは効果がないと、従来型医療志向が強い医師や科学者たちは、その効能性について懐疑的な態度をとり続けているものもいるが、2010年12月24日発行のサイエンス誌のインタービューの中で、ノーベル賞受賞者のリュック・モンタニエ教授は、ホメオパシー医療への擁護を表明した。

 

世界エイズ研究予防財団の創始者であり、会長をつとめるモンタニエ博士は「高希釈水(ホメオパシーで用いられる)に関しては真実である。ある一つの物質の高希釈水が“無価値”であることはない。これらは水構造であって、水構造は原分子を模倣(再現)する性質を持つからである。」と発表した。

 

水は何度も振盪(たたく)ことにより、離合集散し一定のパターンで振動していると考えられる。

 

*参考情報 リュック・ モンタニエ博士の 「水によるDNA 情報の記憶」実験

https://hado.com/water-memory/montagnier/

 

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日本で始まった人間を魂・心・体を一体とし捉えるZENホメオパシー

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潰瘍性大腸炎をホメオパスで治してもらった経験からイギリスでホメオパシーを学び資格を取った。

最初はイギリスで活動をしていたが、帰国し治療を始めたが、日本は、難病や進行した慢性病の患者さんが多く、治癒しないケースが多い事に驚く。また、病気が治癒しても、再発率も高かった。

 

この原因を調べると医原病(タミフル処方数世界一・抗生物質の量はEUの40倍・予防接種の義務化)、食原病の毒物(世界でも有数な添加物大国・OECD諸国平均の16倍の農薬使用量)に侵され、魂・心・体がボロボロになっている事がわかった。

また、多くの日本人が、罪悪感・自己否定感が強く、ストレス社会でインナーチャイルド(心の慢性病)を癒す心のケアが必要と感じた。

そこで、レメディー(ホメオパシーで使う高希釈水をしみこませた砂糖玉)の処方以外にも、『魂を開放し心の持ち方を解く』ZENホメオパシーの研究を始めた。

 

『魂の目的は何か?』『人は愛するために生まれてきた』など、

 

様々な事例を挙げながら、心の持ち方、魂の開放こそ、大切と授業でも訴えた。

 

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ZENホメオパシーの今後の日本での可能性について

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ZENホメオパシーは、『生き方を変える』ことも必要と患者さんに伝えてきた。ホメオパス(ホメオパシーの施術者)に相談する人たちの多くは、精神的な悩みも抱えている。魂レベルでの救済が必要とされている。

最近、感じることは、子供たちがとても霊的にも高いことだ。現在の日本社会で、子供たちの置かれている環境は決していいとは言えない。それも、霊的に高い子供達が増えていることの原因の一つになっていると思う。

 

大事なことは、『自分は生かされている』ということを理解することだ。自分が優秀だとか、美人であるとかが重要なことではない。授業でそのような話をすると以前は、精神科医になるために授業を受けているわけではないという学生もいたが、今はZENホメオパシーをちゃんと理解して、入学してくるので、そのようなこともなくなった。

 

最近は、日本各地の名水として、語り継がれる水のみをレメディとして活用した治療法も確立したZENホメオパシーは、水の可能性を広げて、新たなステージへと進んでいる。

 

ホメオパシーを日本に紹介して以来、様々な困難を乗り越えて、日本独自のZENホメオパシーを開発。

そして、10年前から、日本古来の種から作る農業も始めた由井氏。

その精力的な活動の原動力は何かと尋ねた。

 

『人は幸せになるために生きてきた。ホメオパシーはそれを実現する大きな役目がある』

 

由井代表の揺るがない信念に多くの人たちが共鳴し、西洋医学では手に負えない現代病に苦しむ人たちにとって、

ZENホメオパシーは大きな支えになっている。この広がりが止まることはないであろう。

 

インタビュー動画

『私たちは、水を通してつながっている』

特集

『私たちは、水を通してつながっている』


映画『WATER』は、世界初の水の神秘を様々な面から、解き明かした作品として、ロシアで300万人が視聴し、数々のドキュメンタリー賞を受賞。英語・日本語でのDVDも発刊され、世界中で、大きな反響を呼んでいます。

水が作り出す美しい映像を紹介しながら、ノーベル賞受賞者を含む多くの科学者や宗教の様々な水に関する知見や研究内容がインタビューを含め紹介されます。そこで登場する水の神秘を理解する科学者、宗教者が、口を揃えていうこと、それは、『水は情報を記憶する』『人の理念や感情によって水が変化する』ということです。科学者とは、一般に宗教的な考えとは、相容れないというケースが多いですが、水の研究者は、研究を進めれば進めるほど、水の神秘的な側面に魅了され、結論として、『水は情報を記憶する』つまりは、
『水にも意思がある』と感じるといいます。従来の科学の常識ではまだまだ、受入れられない面がありますが、実は、『水の記憶』を実証するデータもどんどん蓄積されているという現状も映画では描かれています。そして、その考えの延長線上には、70%は、水で出来ている人間も他の生物同様に、『一つに繋がっている』という結論に至ります。また、最新の量子物理学でも、『私たちは一つに繋がっている』とよく言われます。『水に記憶があり、意識があるならば、大部分は水で出来ている生命体は、すべて繋がっていると考えるのも自然なことでしょう。


水を知ることは、自分自身を知ることでもあるのです。

日本からはじまる、価値観の大転換

特集

日本からはじまる、価値観の大転換
『私たちは水を通してつながっている』

《特集》
今世紀最大の科学的発見、第四の相、液晶水とは?』
注目の『還元水素水』、驚くべき可能性!!
(原子状水素水)還元水を使った、航海実験で、40%の油の削減に成功!!

日本からはじまる、価値観の大転換!!
行動するのは、まさに今です!!

私たちの世界は今、「緊急事態」にあります。そしてこの世界的な危機は、より深刻な問題につながる兆候でもあります。 気候変動、経済破綻、エコシステムの崩壊、人口過密、水と食料の不足、資源の枯渇、原子力などの脅威。遅かれ早かれ、そうした危機はすべての人類に例外無く影響を及ぼします。

このまま持続不可能な道を突き進めば、今世紀の中頃までに地球の大部分は、人間をはじめ多くの生物が生息できない場所へと変わり果てることでしょう。

しかしながらエコロジカルな惨事、もしくは宗教や地政、資源をめぐる衝突が引き起こす戦争の悪化などによって、総合的な体制崩壊はもっと早く訪れるかもしれません。こうした脅威は現実のものです。

この世界的危機の原因となるものは、ここ数十年、ますます勢いづいて、近いうちに取り返しがつかなくなります。そのタイムリミットは今世紀末と見られていましたが、今世紀の中頃、20 年以内、10 年、5 年とどんどん早まっています。

 

日本・日本人の役割とは?


今、わたしたちは、わたしたち自身と、世界についてどう考えるのか、ということが問われています。これまでとは違う考え方が早急に求められる今は、同時に、新しい価値観や優先権を再考するチャンスでもあります。人々と自然が調和の中で共存するために、私たちが相互連携していることを理解し、新しい方向へとシフトするチャンスなのです。

本来の日本は自然と共にあり、協調や協力を重んじてきました。しかし戦後、日本は急進的に産業を発展さ
せ、物質主義にシフトしました。今、もう一度本来の「和」の精神を見直し、それをテクノロジーと融合させ、
最新の知識と伝統的な価値観を併せ持つ新しい文明を開いてゆくことが求められています。


一昔前まで、日本人の大多数は農民であり自然に感謝し、畏敬の念を持って暮らしてきました。しかし、戦後の急激な産業発展で、日本の精神文化は失われ物質主義が蔓延するようになってしまいました。3.11 の大災害は、日本人が本来大切にしてきた考え方を共有する大きなきっかけになるでしょう。今でも10 万人を超える人達が不便な生活を強いられ、原発の問題も未だに解決したわけではありません。しかし、世界中の人達が、だれを攻めるでもなく震災に立ち向かう、日本人の「我慢強さ」「自己犠牲の精神」に驚き、敬意を示しました。今こそ、日本人の本来持っている『自然と共に暮らす価値観』を『日本』から、発信することが大切だと思います。


しかし、この状況を何とかしたいと様々な分野で長年地道に活動を続けてきた人たちも大勢います。

西洋医学一辺倒の考え方や、物質科学万能主義、効率だけを求めるグローバリズムが

曲がり角に来ていることは誰もが感じています。

未来の子供たちのためにも、大きな価値観の変換を起こすのがまさに、今です。

 

ネパールでの震災復興イベントが話題に!!  

特集

ネパールでの震災復興イベントが話題に!!

ネパールでも多くのファンを持つ佐野碧(サノ・アオイ)さん

 

ネパールでNGOの活動を続ける母や、大学時代の恩師の先生の影響もあり、表現することを生業にしたいという想いが強くなった学生時代。
ネパールでの震災復興のイベントで、5000人の人たちを集めて話題になり、NHKなどの大手マスコミや現地のメディアでも大きく取り上げられた、歌手の佐野碧さんにお話をお聞きしました。


歌手になったきっかけは?

高校時代から歌手になりたいと思っていましたが、大学時代に会った恩師の影響で、アフリカのタンザニアに行ったことが大きなきっかけだったと思います。
一見、大変そうな生活環境でも、とっても元気に、底抜けに明るく暮らす人たちの様子を見て、先暗示せず、やっぱり、やりたいことがあれば、思い切ってやってみようと決心しました。
思い通りにいかないこともたくさんありますが、私は、本当に歌が好きで、曲を作ったり、歌詞を書いたりするために想いをめぐらすことがたまらなく心地いいです。

将来の仕事に関して、思い悩む若者も多いですが、佐野さんならどんなアドバイスをしますか?

とにかく、興味がわくことを突き詰めてやってみることだと思います。気になることにはどんどんチャレンジして、たくさん失敗してください。笑
それがうまくいっても行かなくても、自分に心地がいいのかどうか、どう感じたのかを大切にしてほしいです。
そうしていくうちに一生懸命になれることが、ようやく好きなことに変わっていく瞬間があると思います。
一生懸命になれることを、とことん続けて行けば何かが見えて来ると思います。

高齢化社会を豊かにする、シニア応援メディア『+LIFE』

この『+Life』という曲はどのようにして作りましたか?
 
元気な高齢者の方々の豊かな人生を楽しもうというメッセージだったので、神社に行ったり、お祭りで見かけた先輩方の姿を見ながら、イメージを膨らましていきました。
とっても好きだった、祖父との思い出も、振り返ることもありましたね。

歌詞の中で、
 
『もう一度、君と歩こう!!』『もう一度、+Life!!』
 
というフレーズがありますが、誰もが歳を重ね、昔は簡単に出来たことも、時間がかかることもあると思います。そんな自分を認められないときがあると思います。
私も同じです。そんな認められない自分を受け入れ、もう一度、いつだってスタートできる!!というメッセージを込めています。
そして、共に歩き、私たちに豊富な経験をたくさん伝えてほしいと思っています。

歌手としての自分を支えているものは何ですか?
 
やはり使命感ですかね!!特に、海外での活動はうまく行かないことの連続ですが、その違う価値観を越え、信じる心が何より大切だと感じました。
同じ震災を経験した私たちだから出来ることとして、ネパール大地震への支援活動がスタートしました。
歌手『佐野碧』として独り立ちするきっかけを作ってくれたのは、まだ電気も通っていない中、ソーラーランタンを持って私の歌に声援を送ってくれた大勢のネパールの方々と応援してくれる日本の方々です。
音楽を通して、文化や国を越えてネパールの方々と日本人の方々との懸け橋になって行きたいですね。
私はそれは天命と思って、これからも継続して、『HIKARI SONG GIFT』のイベントと共に、ネパール、そしてアジア、世界に光を届ける活動を続けていきたいと思います。


(写真 左から2番目が荻野氏、中央、佐野さんのお母さん、右端がスニタさん)


また、『+Life(生命)』は私にとっては、人とのつながりのようにも思います。
楽曲『+Life』が生まれたのは、シニア向け住宅事業を行う㈱イチイの荻野社長が福島出身の方で、仙台出身の私の震災復興活動に興味を持って頂いたことがきっかけです。そこから、ネパール出身の社員のスニタさんにも知り合い、在日ネパール人の学校でのミニコンサートも行いました。ネパールと東北、日本全国の本当にいろんな方々の素晴らしいご縁をいただいて、私もここまで、歌手として活動が継続出来ていると思います。


佐野さんは、小中学校で、野球に熱中し、リトルリーグは、東北選抜に女子初として選ばれ全国大会へ行った。人のやっていないことをやって、ワクワクしたい人の様だ。佐野さんのように、海外の復興イベントから火が付き、日本での歌手活動も好転したという例はまだ少ない。しかし、海外で活動すれば、日本人であることで注目を浴びる可能性が高いのも事実だ。また、日本に住む留学生が歌手として活動するのは、在留資格の問題で難しいが、歌うベトナム人介護士や踊るネパールの料理人が登場してもいいと思う。これから、5年間で、35万人の外国人労働者が日本にやってくる。日本で働いて、新しい人生を切り開く外国人の人たち。日本人もその人たちを暖かく迎え入れ、『+Life』な思考で、一緒に生活を楽しみたいものだ。

 

環境問題解決の最後の切り札!! 深井利春氏 創生水開発者 創生ワールド代表

特集
 
洗剤・シャンプー・農薬を不要のものとし、油と混ざり燃えることで化石燃料の削減、排出ガスの低害化までやってのける奇跡の水、『創生水』!!
 
 
 
 
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天才は1%のひらめきと99%の努力からなる (トーマス・エジソン)
Genius is one percent inspiration and ninety-nine percent perspiration.
( Thomas A. Edison)
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《2010年4月29日には、第14回目を迎える 
創生水全国交流会を大勢の韓国の大学関係者を迎えて開催。》 


身体のほとんどは、水でできているといわれている。ある調査によると、血液の83%、脳の79%、筋肉の83%は水分だそうだ。しかし、近年化学物質による水の汚染が世界的な大きな問題になっているが、その根本的な解決方法がまだ見つかっていない。しかし、その問題に20年以上前から、使命感を持って取り組んでいる日本人が作った水、『創生水』が中国、韓国、台湾、カナダ、ドイツなどの政府あるいは関係機関などで大きな注目を浴びている。特に中国、韓国では数々の国家を挙げた環境対策プロジェクトでの共同事業や研究協力の要請が来ている。創生水開発者、深井氏の水の研究を長年続けた結果が数々の奇跡を生んでいる。創生水に掛けるその思いをお聞きした。インタビューするのは、創生水が韓国で注目を浴びるきっかけとなった、韓国テハンの重油流出事故の現場でボランテイアをしたハム・ドンスさんです。
 



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《深井社長とインタビューする韓国人学生ハムさん》


Q:どうして、洗剤をなくす水にこだわるのですか?

A:私は、ホテルやレストランの経営をしていましたが、ある日、その近くを流れる千曲川で多量の洗剤の泡を目にしました。その泡はまさしく、私の経営するレストランやホテルから流れてきているものでした。そのとき、亡き父の言葉を思い出したのです。「自然と人間は一体だ。川を汚せば人間の血液が汚れ、必ず人間は病気になる。だから川を汚してはいけない」その時、私は直感しました。「今、流れている洗剤は必ず私たちに帰ってくる」と。「洗剤をなくさないと人類が皆病気になる。でも、いったい自分に何ができるだろう」そんな悩みが頭から離れずに、三年間近く悩み続けましたが、父の言葉がどうしても忘れられず、全ての事業を清算して、私の洗剤への挑戦の日が始まりました。まずは洗剤の毒性を調べ始めました。水槽の中に魚を入れて、洗剤をたらすと、すごい勢いで暴れだし、やがて死んでしまいます。魚たちがもだえ苦しむものを、平気で使っていた現実を見て、必ず洗剤をなくしてやると決意を固めました。

Q:私財を投じて、創生水の開発に成功するまで約8年間。あきらめずに日々研究を続けられた理由はなんですか?その経緯とともにお聞かせください。


A:父の教育の影響が大きいと思います。今も、忘れられない思い出があります。ある日父は、分解された自動車のキャブレターを指さして、「これを元に戻せ」と私に命じました。私が「そんなことできるはずがないだろう。そんなことは、修理屋に頼めばいいことだ。」と反抗したら、「もともと人間が作ったものだ、人間に直せないはずがない」と、どうしても直すようにと言うのです。私は、どうして直したらいいのか見当もつかず、途方にくれましたが、有無をいわさない父の態度に、本当に自分でやらなくてはならないのだと覚悟しました。そして、泣きながら懸命に組み立てに没頭しました。その間、家にも入れてもらえず、結局、三昼夜かかったのですが、このとき私は、「やってやれないことはない」ということを学びました。そんな厳しい父でしたが、町の人からはとても尊敬されていました。父は何かあるたび「自分の畑に水を引くな、人の畑に水を引け」と、私に言い聞かせました。創生水を作るきっかけになったのもそんな教えの中にありました。

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《油に混ざり汚れを落とす創生水》  

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《こびり付いた汚れも落とす創生水》

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《ついに完成した創生水生成器》

しかし、現実的には思いはあっても、素人の私に洗剤の代わりになるものなど、どう作っていいのか見当もつきません。研究のかたわら、合成洗剤追放運動などにも参加したこともありましたが、反対をしていても現状はかわらないと思い、洗剤に代わるものを開発しようと決心しました。いろんな人たちに助言をもらいながら、自分で本を読み漁るうちに、私が着目したのは水でした。祖母の世代の人たちの話で、昔は川で洗剤など使わなくとも洗濯が出来ていたという話を聞いたからです。それなら、水を本来あった姿に戻せばいいのではと考えました。しかし、研究には大変な費用がかかり、事業を売却して得た1億以上の資金も底をつき、もはやそれまでと思ったときに、不動産事業を営む友人が四千万円ものお金を私の夢に投資してくれたのです。世の中は、バブル経済の真只中、先の見えない研究をしている私に投資してくれたことには本当に感謝しています。それからは、また寝食を忘れて、研究に没頭しました。私は自然界で起こっている現象を再現するイメージで研究を進めていきました。亡き父の言葉を胸に、また私たちが汚した川を元にもどさなければという気持ちもあり、黙々と何万回という実験を続けていきました。何度となく起こった奇跡的な発見もあり、少しずつ理想の形に近づいていきました。ある日、たまたま新聞で見た縄文時代に多量に使われていた黒曜石の記事を読み、これだと直感し、黒曜石を研究。そしてついに、洗剤の代わりになって、体にもとてもいい『原始の水』、創生水が誕生しました。

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《毎日新聞で取り上げられた記事》


Q:日本でがんばる留学生や外国人、また日本の若者たちにも望むことは何ですか?

A: 環境を守ることに国境はありません。2007年の韓国のテハンでの重油流出事故にハムさんも参加したようですが、私たちも日本から創生水の生成器を持ち込んで、沿岸の石にこびり付いた重油の除去作業をしました。創生水を使うと簡単に水と油が分離するので作業が進みとても喜ばれ、韓国のKBS放送でも取り上げられました。しかし、海はつながっていますので、この様な事故も韓国だけの問題ではありません。世界中の人たちが、地球を守るために国を超えた活動をする必要があると思います。
創生水は、今まで不可能と思われたことを可能にする『本来の水の力』を引き出すことに成功しました。美容、クリーニング、飲食、温泉、農業、医療、エネルギーとそれぞれの産業を『創生水』を使って、自然環境にやさしい新産業に作り変える可能性すら秘めています。元素番号の1番は、水素ですよね。環境問題は、水を本来の形に戻せば、必ず解決します。人間も動物も植物も土も空気もすべては水の要素で成り立っています。

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創生水を使った化学薬品を一切使わないクリーニング技術を開発

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《創生水全国交流会でスタッフの人たちも熱演》

創生水は、土も還元して本来の状態に戻そうとします。そのことにより微生物が生き返り、
農薬のいらない農業も可能になります。また、大変な重油流出事故のあった福井や韓国のテハンで海が真っ黒になった後でも、創生水をまいた海岸は微生物が活発に活動して翌年には海草でいっぱいになり魚が戻って来たのです。つまり汚染された海も創生水で再生が可能なのです。重油流出といえば、メキシコ湾で今大騒ぎになっていますが、私たちもお手伝いに行く準備を進めています。韓国でも日本でも、重油流出事故の際、多くの若者がボランテイアで活躍しました。
ここにいるハム君のように、世界中の若者がもっと地球環境を大切に考える意識が芽生えれば、世界はいい形でつながり人間だけでなく、動物も植物も住み良い地球になると思います。

「いただきます」や「ご馳走様」というのは、作った人に対してだけではなく食物の命に対してもいう言葉です。また、日本には古くから自然に感謝をする文化があります。漢字にもヒントがありまよ。「海」という漢字は「水は人の母」と指しているように見えませんか?水を汚すことは、生命の母を汚すことになると思います。水をきたなくすることを「汚す」と書くのです。何かを洗うために、水に有害物質を混ぜることが、「汚す」行為です。そして、「洗う」という字は「水が先」と書きます。「洗う」ためには、水が一番大切だと教えています。皆さんもそういう気持ちで水の大切さをよく理解して日々生活をしてください。




 
 
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韓国 ハム・ドンスさん ( 韓信 大学校 2010年春 卒業)
2007年、韓国テハンでの重油流出事故現場でのボランテイアを経験。石ひとつ洗うのにも大変な苦労をする状態で活動していた。その悪影響から活動後に重油の影響で入院した友人もいたという。

インタビューを終えた感想 AFTER INTERVIEW

創生ワールド株式会社の深井利春社長と直接会って、いろんな話を聞いてほんとうに勉強になりました。結局、人間が生き続けるためには環境が第一大切だと思いました。どんどん環境が悪くなっていく今の状況で、社長のような方が、韓国テハンでの重油流出事故の時のボランテイア活動のように、地球環境を守る番人として活躍しているのを知り少し安心しました。みんながもっと環境について真剣に考えるべきではないかと思います。
 

創生水の生みの親  深井利春氏

 
 
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福井沖重油流出事故現場でボランテイアの人たちと

深井利春 代表 プロフィール環境NGO『CWWI』(クリーン・ウォーター・ワールド・イニシアティブ)代表。創生ワールド(株)・深井環境研究所㈱ 代表。著書[topic:editor_創生水1001_ja 『洗剤が消える日』]が、日本語、中国語でも出版された。水質汚染・土壌汚染の問題が深刻な中国や韓国で、政府レベルでも今最も注目されている人物の一人だ。
創生ワールド
深井環境研究所