国際紅白歌合戦2017 出演者インタビュー Kenichi
国際紅白歌合戦2017 出演者インタビュー
Kenichi Uang from フィリピン
今年初めて開催されたセブでの国際紅白歌合戦での優勝者Kenichiさん。お父さんの意向で、日本的な名前を持つ台湾系フィリピン人の彼は圧倒的な歌唱力で観客を魅了した。
今回は国際紅白歌合戦史上初めて海外より招待したKenichiさんのバックグラウンドを紹介したい。
■音楽はお金をかけずに世界中を旅することができる。
Kenichiさんが歌うことを始めたのは3歳ごろからである。初めて歌ったのは”Ice Ice Baby”というバニラアイスの歌であったが、彼にとって小さいころから歌うことが日常であった。
「僕にとって音楽は本当に愛すべき何かであるし、お金をかけずに世界中を旅する方法のひとつ。だからこそ、異なる国の新しい音楽を聴くことが好きなんだ。特に日本、中国、韓国の曲がお気に入り」
■今回披露する「鱗」は誰しも愛すべき人やものがあり、本当に厳しい時でも自分にできる最大限の行動をする大切さを思い出させてくれる。
Kenichiさんが国際紅白歌合戦への出場を決めたのは、日本の音楽、文化、言語に対する想いを世界中の人に伝えたいからである。そんな彼が今回披露するのは秦基博の「鱗」である。「鱗」は日本人の友達に紹介してもらい、初めて出会った。これまで日本のヘビーロックばかり聞いていた彼にとって、衝撃的だった。とても感情的で、美しいメロディーに魅了された。この気持ちは歌詞の意味を理解し始めた時により強くなった。
「確かに、いつもこのような比較的に高音で歌うことは好きだった。でも今はこの歌が意味するものを考えながら歌うことが好きなんだ。歌詞中、特に気に入っているのは“君に今会いに行く”というフレーズ。会いたいのに、どうしても届かなくて・・・悔しいけど、どこか力強い。誰しも愛すべき人やものがあり、本当に厳しい時でも自分にできる最大限の行動をする大切さを思い出させてくれる。自分もこのように生きていきたい」
■将来の夢は探し中、少なくとも多くの人を助けられるようになりたい。
将来の夢はまだまだ探し途中――Kenichiさんは語る。
「少なくとも、エンジニアとしてテクノロジーの力で多くの人を助けたい。そして、日本語を含めて語学を勉強し続けて、たくさんの人と出会い、交流したい。そうすれば、多くの発見や気づきを得ることができるから」
歌うことや日本文化を愛し、心温かいKenichiさんの出演は紅組の1番。彼の生き方を反映した「鱗」をじっくり聴き入りたい。
国際紅白歌合戦 公式HP http://irws.org
国際紅白歌合戦 in CEBU https://www.yokosojapan.net/article.php/20171007irws_cebu_international_ja