2025/02/23 15:02

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スタント・メソッド  NO.6 25年間のうつの暗闇から生還した幸せ

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スタント・メソッド  NO.6

25年間のうつの暗闇から生還した幸せ

 

      

   蘇霞さん(早稲田大にて)     堂々と発表する蘇さん

蘇霞さん
イギリスESSEX大学院社会学MA修士(2001)・早稲田大学会計研究科MBA修士課程(2010- )・日本生産性本部インターン研究生(2011.2.1- )

『こんな人が世の中にいるんだ。私も周りの人達のために生きる勇気をもとう。』2冊の本が蘇さんの運命を変えた。そして、東工大の田辺先生達が主催してい る勉強会で、初めてスタント先生より直接お話を聞いた。彼女の思いは確信に変わった。使い残った全ての睡眠薬を捨て、「25年間苦しんだ長期の慢性うつか ら卒業した」と宣言、さらに、自分の姿を正直に受け入れ、ほかの先生たちやクラスメートに自分のうつのことを話した。潜在的には日本人の3人にひとりがう つ予備軍と言われる日本社会。決して珍しいことではない。

この問題の解決方法として、「スタント感動教育法」は効果的だと蘇さんは断言する。「スタント感動教育法」とは冬の暖かい太陽のように人々の心の隅々に光 を与える教育法であり、人々の心と心の深い関わりにより、自己の価値を再認識させ、自己の潜在力を想像以上に引き出すものだ。

彼女自身にも、このような「スタント効果」がスタント教授に会った最初の日から連続して現れた。自分が変わると、不思議に自分のまわりに数多くの奇跡が起 こり、家族との関係を改善、職場の雰囲気も明るくなり、より自信を持ち、自分なりの生活スタイル・仕事スタイル・学習スタイルを確立でき、信じられないほ どいい方向に変化してきたという。

彼女は、漢詩「短歌行」を作ったり、20年ぶり絵を描くようにもなった。また家で音楽を聴きながら、歌を歌うようにもなり完全に別人に生まれ変わった。イ ンターン先でもみるみるうちに「人気者」になった。インターンでありながら、社内で「ビジネス英会話」「中国語勉強会」;社外で7人の世話人たちと「稲輝 研究会」(中国研究会)などを矢継ぎ早に立ち上げ。一躍会社でも注目され、現在は日本生産性本部コンサルティング部グローバル・マネジメント・センターで インターン研究生として重要な業務を任せられるようになった。

今、以前の彼女のように悩んでいる人がいたら、あなたは幸せかもしれない。苦しまなければ、人の痛みはわからない。一度、スタント教授の本や記事を読んで ほしい。人の為に尽くせる自分の姿って本当に素晴らしいものだ。自分の考え方を変えれば、最悪の環境下であっても周りを変えることが出来る。25年間、精 神的な暗闇にいた彼女はそれを確信している。これから蘇さんの人生何が起こるか本当に楽しみだ。

 

 

感動教育(新刊)
カワン・スタント教授の新しい著書が講談社より出版されました。
ヤル気のない学生がみるみる『爆発』する奇跡のスタント・メソッド
『キミたちはこの先、どうやって生きていくのか?』
大きな転換期を迎えている日本の大学教育
本物のリーダーに必要なものは?
スタント教授の授業が体感できるすばらしい生きた教材です。


著者 カワン・スタント氏:早稲田大学臨床教育科学研究所所長


貧しい家庭環境、インドネシアの内戦、度重なる日本での迫害。しかし、それにもめげず、「工学」「医学」「薬学」「教育学」の4つの博士号を取得。その才 能は日本ではなくアメリカで開花し、88年米デュレクセル大学工学部準教授、90年トーマス・ジェファーソン医科大学医学部準教授を兼務、93年に恩師の 頼みで再来日。桐蔭横浜大学工学部教授に就任し、「学生のやる気を引き出す」教育法を確立。Nikkeiビジネスでの紹介記事が大ブレイクし、教育界のみ ならず、社員教育に悩むビジネス界からも注目される。また、日本のみならず、母国インドネシア・シンガポール・マレーシア、中国の政府や関係機関からも熱 烈なラブコールを受け、それぞれの国で講演。その様子は、現地のマスメディアでも大きく取り上げられている。
 

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スタント教授インタビュー

スタントメソッドを学んで No.1

スタントメソッドを学んで No.2

スタント・メソッドを学んでver.3

スタント・メソッドを学んでver.4 あきらめない気持ちが奇跡をおこす

 

世界は一つ

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 世界は一つ

3月11日に東日本を震撼した巨大地震により、日本は戦後最大の国難に直面しています。その壊滅的な被害に加え、放射線や放射性物質への恐怖も暗雲のように重くのし掛かっているのです。振り返れば、人間社会は幾度となく自然の恐ろしい破壊力を目の当たりにしてきました。その度に我々が教わったことの一つが、人は決して一人では生きていけない、国同士は助け合いながら共に発展していかなければならないということではなかったでしょうか。
2、3年前の四川大地震、つい最近のニュージーランド地震には、各国から救助隊が駆けつけ、支援物資や義捐金があっというまに集まってきたことは記憶に新しい。

今回の東日本大震災では、こうした国々から、「今回は我々がお役に立つ番」、「日本に恩返しがしたい」と言って駆けつけてくれました。
お隣の韓国でも、「最も近い隣国である我々が真っ先に行くべきだ」と、誰よりも先に日本に到着したのです。
私の中国や韓国の友人たちからは次々とメールが届きました。「日本に降り注いだこの災難に心を痛めている。心より一日も早い復興を願っている。景子頑張れ!日本頑張れ!」
また、先日、日本に出張にきていた中国人の友人は、「帰国を前に、どこかに義捐金を納めてから帰りたい。時間がなければ、お金をあなたに預けるから、私に代わって送ってくれ」と言うのです…。

今のこの時代、民族や国家の災難は、決してその一民族や一国だけの災難ではなく、国際社会の災難となり、世界が手を携えて解決していくようになっています。
人情の常として、自分が窮地に立たされた時に、暖かい救いの手を差し伸べてくれた人を、われわれは人生の友と思い、ずっと大切にしていきます。
国同士がお互いにとって大切な国となれば、解決できない国際問題などないはずです。
神様が与えた試練には、きっと大きな意味があり、それを乗り越えた時、日本に、世界に、より大きな祝福が訪れるものと信じております。

日本頑張れ!一緒に頑張るぞ!!





張景子さんプロフィール
北京外国語大学 日本語・日本文学学科卒業・元中国国際放送局(北京放送)アナウンサー 
東京大学 大学院修士学位取得・博士課程修了
JCKフレンズ(日中韓関連事業)代表  立教大学 兼任講師
日中・日韓の政府間交渉・民間交渉の遂次・同時通訳
NHKの中国語翻訳・ナレーション業務 。東アジア評論家として「TVタックル」「太田総理」等の番組に出演

張景子さんのエッセイ集

1. 語学の達人

2. 美の延辺料理はいかが? 【縁香館】

3. 韓国語を学ぶ学生に聞きました

8. 国籍は単なるチーム分けのカテゴリー

10. 観光立国に必要なのはやはり言葉




韓国語・中国語を勉強しているが、なかなか上達しないと悩んでいる方


アットホームな教室でプロ通訳の張景子さんのレッスンが受けられます。

お問合せ先  JCK和音  中国語・韓国語・日本語語学教室http://www7b.biglobe.ne.jp/jckwaon/
メール : Jck.waon@gmail.com  
電話番号 : 090-4206-6518
最寄り駅 : JR品川駅 港南口より徒歩6分

教室の特徴:発音に対するこだわり

外国語を話す自信の源は発音だと思います。北京放送の日本語放送アナウンサーになる過程は、中国語・韓国語のなまりを直していく過程でもありました。つまり、日本語と中国語・韓国語の発音の違いを徹底的に攻 略したのです。なので、今は逆に、日本の方々の中国語や韓国語にみられる日本語のなまりを分かり易く訂正してあげることができるようになりました。多くの 官庁・企業で中国語・韓国語を教えてきた経験から、日本人でもきれいな中国語や韓国語の習得は可能であると信じています。(張景子講師のインタビューより)
 

レイクランド大学 学生紹介 NO.8

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レイクランド大学 学生紹介 NO.8

人の役に立つ人間になりたい。
 
KOJI FUJISHIRO (藤代浩司)さん



日本人の父とタイと台湾のハーフの母を持つKOJIさんは、タイの日本人学校、インターナショナルスクールを卒業。父と意見が合わず家出。知り合いの紹介でタレントや日本人相手の観光ガイドの職を得るも、将来への不安を感じ、日本に仕事を求めて来日。しかし、派遣社員として働く彼は職場で“外国人”と呼ばれまた、劣悪な職場環境の中、自分を見失いかけていた。しかし、日本にいる祖母のすすめで進学を決意。レイクランド大学・ジャパンキャンパス(LCJ)に入学してからは、持ち前の明るさと元気を取り戻し、今では学生代表として他の学生からの信望も熱い。政治学を学ぶ彼の夢は、NPO・NGOなどのすぐれた仕組みを生かして、また日本社会のいいところを学びながら本国タイの国に役立つ仕事をすることだ。そういう思いがまとまったのもLCJでの“NPO序論”の講義がきっかけだった。日本で辛い思いをしたことを恨むのではなく、劣悪な環境で仕事をせざるを得ない人たちを作り出している社会を何とかしたいと真剣に考える彼の姿はまぶしいものがあった。LCJでは、彼のような国際的なバックグランドを持つ学生も多い。何かを求めている人たちが集まってくる“本当の学び”の環境がここLCJにはあるようだ。

レイクランド大学・ジャパンキャンパスの学生は本当によく勉強をする。KOJIさんも
授業とアルバイト以外は、もっぱらキャンパス内の図書館で課題やレポートの作成に取り組んでいる。どの学生もお互いに励まし合いながら、国際的なバックグランドを持つ学生たちが、そのことを誇りに持って勉学に励むことが出来る環境が、この小さなキャンパスには溢れている。

 

幸せになる『国際結婚』のすすめ 7

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幸せになる『国際結婚』のすすめ


他人ごとではない!!全国で20組に1組。

東京、大阪では、10組に1組が国際結婚の時代

―多文化家庭支援センターからー NO.7

幸せな国際結婚の手引き 



国際家庭の中での大きな障壁のひとつが何と言っても「言葉の壁」でしょう。
言葉の障害を感じない完全バイリンガル同士の結婚も存在しますがそれは本当にわずかです。最低でも一方が相手の国の言葉で十分なコミュニケーションをとれるほどの言語力を持っていない事が多いものです。当然の事ながら言葉が十分に通じなくて誤解などが生じやすくなります。
また、子供ができると子供にどの言葉で教育するかも大きな課題となります。
私たちはとにかく、子供には両方の言葉をしっかり教えるように伝えています。
親子のコミュニケーションは勿論、父方、母方双方の祖父母と交流させてあげる事が子供の成長にとってはとても大切な事だからです。言葉はそのための最低限の条件になります。

それはそれとして、実は言葉が良く通じない方が良い結果を招く事もあります。夫婦喧嘩はイヌも食わないとよく言いますが、イヌも食わないようなどうでも良い理由でしょっちゅう喧嘩するのが夫婦とも言えます。
ところが、喧嘩できるほどの語学力がないと、言い返す事ができません。あのときこういえば良かったとか、頭の中でああも言いたい、こうも言いたいと考えているうちに、だんだんと腹の虫が治まって、別に言わなくても良くなったり、必要以上に相手を傷つけずにすんだりする事もあるのです。

「私の英語力が貧弱だったので、言い返すのが一呼吸遅れる事になって、結果として大きな喧嘩にならずに済んだ事がたくさんあるのよ」と、先日夫婦円満の秘訣を教えてくれた友人がいました。彼女は結婚25年後の今,ご主人の親御さんときちんとした会話ができるようになるためにと、英会話を勉強し始めています。このように、障壁だと思っていた言葉や文化の壁を、視点を変える事によって長所ととらえて困難を克服した例は他にも沢山有ります。

良い事を沢山見つけて、幸せな国際家庭を築いていきましょう。



 

 

スタントメソッド その5 家族から受けた愛情の有り難さを知った

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スタントメソッド その5 


Miss JIANG QIAN (中国)
interviewed by Miss Reiko Takagi

家族から受けた愛情の有り難さを知った 


 
高木さん(左)と 江さん(右)

江セイ(jiang qian)さんは、高校卒業後、日本企業に務めた父の影響もあり、日本への留学を決意。英語が好きだったので、通っていた高校からの紹介で、英語で授業が受けられる早稲田大学を選んだ。1年の時にスタント教授と出会い、その熱意に心を打たれた。今回は、同じ国際教養学部で学ぶ高木礼子さんが江さんのお話を聞きました。

江さんは、中国の高校を卒業後、すぐに早稲田に入学。英語の授業も大変だったと思うが、日本語も、『あいうえお』から勉強したという。見かけからは想像できないバイタリティーで努力し、今ではすっかり日本語も上達してインタビューもすべて日本語で事足りるほどであった。英語は小学校5年より本格的に勉強したそうだが、今の中国では、子供たちの多くは小学校に入る前から英語を勉強しているという。すでに3ヶ国語をマスターしている彼女の夢は、心理カウンセラーになること。そう思ったのも少なからずスタント教授の影響もあるのであろう。

彼女が、スタント教授の授業を始めて受けたのは1年の時。そこで、スタント先生の熱心に学生たちに語りかける姿に心が動いた。中国語も話し、元は同じ留学生の立場でもあったスタント先生に親しみを感じるようになった。スタント教授の多くの辛い経験や成功体験を聞き、自分は家族に恵まれてとても幸せで、平凡だと感じたという。しかし、私からみると、彼女が日本で勉強していること自体とても大きなチャレンジだ。ましてや、彼女は学生という身分ですでに結婚して、一児の母でもある。子供は、中国のおかあさんのところで預かってもらって自分は日本に残って勉強を続けている。家族みんなが彼女の勉強を応援している姿に強い家族の絆を感じた。
彼女が、スタントメソッドに触れて強く感じたことは、『勇気を持って前向きに生きること』、『誰からも学ぼうとする謙虚な気持ち』だそうだ。そして、母になって、両親への感謝の気持ちを心から感じることができるようになったと嬉しそうに語った。すでに私たちより何歩も先を歩いている彼女は大きく人間的に成長したのだと思う。


私の江さんに対する第一印象は、皆の発表を真剣に聞いて適格な質問をする、いわゆる「優等生」だ。しかし一緒に話をするうちに江さんの家族に対する思いなど、授業では見えない部分を知ることができて楽しかった。家族に感謝の気持ちを伝えることは一見当たり前のようだが、実際は非常に難しい。今回の取材を通して思ったことは、スタントメソッドは家族や大切な人から受けた愛情で成り立っていることだ。スタント先生は、生徒の心に火をつけることが出来る。だがそれは、生徒の心が大切な人々から愛情を受けて育っているからだと感じた。私も江さんを通じて、家族の大切さを改めて気づかされた。

 

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感動教育(新刊)
カワン・スタント教授の新しい著書が講談社より出版されました。
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本物のリーダーに必要なものは?
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著者 カワン・スタント氏:早稲田大学臨床教育科学研究所所長


貧しい家庭環境、インドネシアの内戦、度重なる日本での迫害。しかし、それにもめげず、「工学」「医学」「薬学」「教育学」の4つの博士号を取得。その才 能は日本ではなくアメリカで開花し、88年米デュレクセル大学工学部準教授、90年トーマス・ジェファーソン医科大学医学部準教授を兼務、93年に恩師の 頼みで再来日。桐蔭横浜大学工学部教授に就任し、「学生のやる気を引き出す」教育法を確立。Nikkeiビジネスでの紹介記事が大ブレイクし、教育界のみ ならず、社員教育に悩むビジネス界からも注目される。また、日本のみならず、母国インドネシア・シンガポール・マレーシア、中国の政府や関係機関からも熱 烈なラブコールを受け、それぞれの国で講演。その様子は、現地のマスメディアでも大きく取り上げられている。
 

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年に2度お正月

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年に2度お正月

昨年の本紙のキャッチフレーズで「二つ以上の祖国を持とう」というのが印象に残っています。

私の場合、祖先は朝鮮半島に住み、自分は中国で生まれ育ち、今は長らく日本に暮れしているので、韓国も北朝鮮も中国も日本も同じように祖国として愛しています。

四つもの祖国を持つと、何かと得した気分になることが多く、この時期でいえば、年に2度お正月を迎えられることが挙げられます

日本ではお正月が過ぎて5日目ともなれば、みな仕事モードに入りますが、私なぞ、まだまだお正月気分が続いているのです。

それもそのはず。中国や韓国、北朝鮮では旧暦でお正月を過ごしますので、本当の年明けはそこからスタート。今まさにその旧正月に向かってウォーミングアップ真っ最中なのです。

今年の旧正月は2月3日。特に私が生まれ育った中国では一家団欒の祝日となっており、「民族大移動」が展開されるわけです。

1ヶ月前から飛行機や列車の切符を予約しておかないと、実家に帰れなくなるので、今から動き始めないと間に合いません。切符を買ったり、お土産を考えたりすれば、気持ちはウキウキ。旧正月を挟んで1ヶ月ぐらいは、どこもかしこも仕事が停滞気味。

陽暦のお正月を過ごさないわけでもなく、2、3日間ぐらいお正月休みも設けておりますが、それはどちらかといえば、旧正月の前夜祭のようなものでしょうか。本当の年が明けたことにはならないのです。

東京に暮らす私は、12月になると、忙しい中でもクリスマスや忘年会で、もうルンルン気分が始まり、1月は日本のお正月休みや新年会で引き続きルンルン、2月は旧正月で親元に帰るので最高にルンルン…といったところで、1年のうちの3ヶ月、なんと4分の1はルンルンしているうちに過ぎてしまいがちです。

嬉しいやらどうやら複雑な心境ですが、決して悪い気分ではなく、逆に得した気分になります。これも幾つもの祖国を持つ醍醐味と言えましょう。

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張景子さんプロフィール・・北京外国語大学 日本語・日本文学学科卒業・

元中国国際放送局(北京放送)アナウンサー 
東京大学 大学院修士学位取得・博士課程修了
JCKフレンズ(日中韓関連事業)代表  立教大学 兼任講師
日中・日韓・日中韓3国の政府間交渉・民間交渉の遂次・同時通訳
NHKの中国語翻訳・ナレーション業務
東アジア評論家として「TVタックル」「太田総理」等の番組に出演

張景子さんのエッセイ集

1. 語学の達人

2. 美の延辺料理はいかが? 【縁香館】

3. 韓国語を学ぶ学生に聞きました

8. 国籍は単なるチーム分けのカテゴリー

10. 観光立国に必要なのはやはり言葉

 

日本語・韓国語・中国語を流暢に話す中国朝鮮族

同時通訳者の張景子さんよると、東アジア地域のグローバル化の影響で、日中韓の3カ国間の通訳が必要な会議が増えているが、張さんのようにその3ヶ 国語を会議通訳レベルでこなせる人材はまだまだ不足しているそうだ。ところが、通訳レベルまでいかないまでも、日本語・韓国語・中国語を流暢に話せる人た ちが、日本に5万人ほど暮らしている。彼らは、中国から来た朝鮮族と呼ばれ、多くは中学から日本語を第一外国語として学び、家庭では韓国語を話し、会社や 学校に行けばもちろん中国語で話す。時々、日本に来て数年なのに驚くほど日本語が上手な中国人に遭遇することがあるが、大抵は朝鮮族の人たちだ。この人た ちが活動しやすい環境をつくり、彼らのネットワークを生かせば、日本社会も一気に国際化が進むかもしれない。(編集者 宮崎計実)


『朝鮮族のグローバルな移動と国際ネットワーク』
「アジア人」としてのアイデンティティを求めて
アジア経済文化研究所 発行

アマゾンでレビューを読む

中国に住む朝鮮族が激動する国際社会の中へ飛び出し、グローバルな舞台で活躍する時代になって来ました。言語的才能に加え、世界に広がる同胞ネット ワーク を武器とする彼らの存在を抜きにして国際経済が語れなくなる日も、すぐそこまで来ています。朝鮮族を軸とする新しい時代局面の到来につき、既に各国で数多 くの専門家がさまざまな研究をしており、本書はそれらの論文を初めて一冊にまとめた出色の書であり、国際経済、国際政治、アジア文化の研究者にとり、まさ に待望の書です。

李鋼哲(北陸大学教授) 和田春樹(東京大学名誉教授) 船橋洋一(朝日新聞コラミスト) 姜尚中(東京大学教授) 笠井信幸(アジア経済文化研究所理事)他執筆者多数 

 


 

高島平団地から嬉しいお知らせ

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高島平団地から嬉しいお知らせ

看護留学生と地域の高齢者、地域再生の有志の交流の場が駅前に誕生!!

村中代表と地域再生の有志の方々
左から3番目が設計の雙田さん(首都大学東京)

高島平がまた動き出した。2010年12月17日、高島平再生プロジェクト会議の村中義雄代表(地元高島平新聞社創業者)はじめ地域再生の有志の人たちの想いが集結して、『カフェ・高島平駅前』がオープンした。当日は、ピンクのジャケットで地元では有名になって来た?団地に住む中国からの看護留学生20名も元気に参加。地域再生の取り組みに注目するUR関係者やマスコミ関係者、留学生の国家試験の受験サポートをする国際看護師育英会、協力企業の代表者など大勢集まり、カフェに入りきれないほどの盛況であった。カフェ内の備品はURより中古品を譲ってもらい、設計は高島平団地に暮らす建築を学ぶ雙田寛平さん(首都大学東京大学院生)、荒井美帆さん(日大建築工学科学生)、大東文化大の学生や留学生のOGがボランテイアで参加。高齢化に悩む地元を元気づけようという企業や個人の気持ちが形になった。年明けから団地住民との「フリートークの会」や料理教室などが行われ、地域に暮らす人達が、『お互い支え合う暮らし』を取り戻すべく活動を本格化する。カフェの交流の主役は、留学生と高齢者であるが、その交流をサポートする地域の日本人の若者が増えてきたのは素晴らしいことだと思う。

2004年より、大東大の山本教授(当時)が地域や教授有志ともに進めてきたこのプロジェクトも、今では若い人たちがどんどん育ってきて次の段階に進もうとしている。日本人と留学生(多文化)・高齢者と若者(多世代)のふれあいが時間をかけて着実に実を結んでいる姿を見てとても清々しい気持ちになった。

留学生達の通う国書日本語学校の小林校長
前列左から2番目)と看護留学生
 

高島平再生プロジェクトついての論文を 
書いている日本大学の荒井さん(左端)と看護留学生


『2月には看護師の国家試験があります。日本の高齢者のためになりたいと、合格を目指して猛勉強を続ける看護留学生の人たちをぜひ応援してあげてください。』(グローバルコミュニティー留学生支援担当 宮崎計実)


コミュニティーカフェ運営者からのお願い

 


コミュニティーカフェの運営はすべて民間の個人の出資やボランティアで賄われています。持続的な運営の為にはスポンサー企業・団体様のご支援が不可欠になります。総戸数10,170戸の高島平団地を舞台にした市場調査・高齢者の方々への直接的なヒアリング、他では得難いパブリシティーなどの独自のメリットをご提供することが出来ると思います。お気軽にお問い合わせください。
問い合わせ先:コミュニティーカフェ・高島平駅前
住所:175-0082 板橋区高島平2-33-4-109 
電話:03-3934-1821
あるいは、高島平新聞社 
03-3936-1314 shinbun@takashimadaira.co.jp まで
高島平再生プロジェクト公式HP 
http://ec-company39.com/takap/index.htmll

3KEYS 児童養護施設への学習ボランティア

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3KEYS 児童養護施設への学習ボランティア

 

3keysは、児童養護施設への学習ボランティアの派遣を通して、児童養護施設の子どもたちと大学生というあまり接する事のない二者の交流の場を作ることを活動内容とする団体です。児童養護施設の子どもたちが平等の教育機会を得ることによって、自ら人生の選択肢を狭める事なく、たくさんの可能性を感じられるようになることを目指していきます。

 


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親による虐待、その親の背景にある貧困、
そして教育環境に恵まれない子供たちはまた貧困へ
そのカギとなるのは、教育。
あなたは児童養護施設という場所を知っていますか?
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日本には30000人を超える子どもたちが児童養護施設に暮らしています。
東京だけでも6000人。その背景にあるのは、親の虐待や経済的理由。そして、虐待の裏にあるのは、親の不安定な就労、シングルペアレンツの過酷な状況など社会における格差問題です。その子どもたちもまた、教育環境に恵まれず、貧困層に陥るという悪循環が、私たちが暮らす日本に残っています。(3kyes 紹介文より)

 


3KYESのホームページで学習ボランテイア募集中です。

 http://3keys.jp/
 

世界の子供と手をつなぐ学生の会 CCS

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 世界の子供と手をつなぐ学生の会 CCS

(Club of Children and Students

working together for multicultural society)


8万人の外国籍児童が、現在日本の学校に通っているが、
その多くは的確な学習指導を受けられないのである。

 


CCSは、外国籍の子どもたちや中国帰国者、日系南米人、国際結婚間の子どもなど、日本社会ではマイノリティである「外国の文化的背景をもつ子どもたち」 をサポートしているNGO団体です。私たちは、子どもたちが自分のルーツに誇りをもち、世界中のどこにいても自分らしく胸を張って生きていってほしいと 願っています。そして、彼(彼女)自らが自己実現するだけでなく、全国に存在する同様の子どもたちのロールモデルとしての役割を果たしてくれることを願っています。加えて、日本の学校に吹き込む「新しい風」として日本の子どもの意識を変えていく主体となり、「多様性」や「個性」が尊重される多文化共生社会 の実現に大きく貢献すると期待しています。学生主体のNGO団体として、学生もボランティア活動を通して多くを学び、地球市民としての意識を高め、 子どもとのパートナーシップを築いていきたいと思っています。子どもたちとサポートに携わるCCSが、日本の子どもたちに良い刺激をもたらし、学校 のみならず背後にある日本社会全体に対して働きかけ、世界の教育の底上げとより良き世界にむけた変革の一旦を担いたいと思っています。(yokosojapan.net 担当者インタビューより)
 
世界の子供と手をつなぐ学生の会

ホームページで学生ボランテイアを募集しています 

http://www.ccs-ngo.org/
 

スタントメソッド no.4  あきらめない気持ちが奇跡をおこす

国際人


あきらめない気持ちが奇跡をおこす
  
今回は、アジアエンパワーフォーラム(11月7日・アジア会館)でスタント教授と共に
壇上に立って経験を話してくれた、高木さんと岡原さんを紹介しよう。



岡原さん(写真右)と高木さん(写真左)は仲のいいクラスメートだが、二人の教育環境はかなり違う。
岡原さんは、宮崎の地元の高校を優秀な成績で卒業し、得意の英語を生かし海外に飛び出して活躍したいと早稲田大学国際教養学部を選んだ。しかし、周りは英語がネイテイブの帰国子女や英語の授業になれている留学生たちが多く、得意なはずの英語にも自信をなくし人生の目標を失いつつあった。その失意の彼女を救ったのは、スタント教授の英語での電子回路の講義だった。そこで、学ぶことの本来の楽しさに出会う。スタント教授の学生に対する情熱や自身の苦労の末に教職についた話などに心が打たれた。失っていたやる気を取り戻すことが出来た。今はイギリスでの留学生活を終えて、モーチベーションのクラスを取っている彼女は言う。 『先生の情熱は冷めていた私の心を動かしました。先生自身がうつ病になるくらい大変苦労されたからこそ、心の痛みを抱えている人をほっておけないんだと思います。一人の学生も見捨てない、限りない情熱と大学の教育を変えるぐらいの強い意志をもった人だと思います。』

17年間をアメリカで過ごした帰国子女の高木さんは、授業中はまじめに話を聞いているがどんな感動的な話をきいても、他人事に聞こえてしまい、どうしてもモーチベーションが上がらなかった。そして最後の授業が終わった後、スタント教授に呼ばれしぶしぶ話を聞いた。そこで、2時間以上色々なことを話したが、一生懸命にノートを取りながら、学生の話を聞き、理解しようというスタント教授の熱い気持ちに少しずつ心を開いていった。人見知りの彼女には、『高木さんはリーダーシップがあるよ』という言葉がとてもうれしかった。スタント教授の『あきらめない』気持ちがここでも奇跡を起こした。今ではクラスの交流会を企画するなど、早速リーダーシップを発揮している。

次月号よりスタント・メソッドの体現者の岡原さんと高木さんに、スタント教授の影響を受けた先輩や同級生に直接お話を聞いてもらう形で、このコーナーを進めて行きたいと思います。お楽しみに。