英語とSTEAM教育を融合した学童保育の魅力とは

英語とSTEAM教育を融合した学童保育の魅力とは
今回は、3月8日の大阪八尾市での国際紅白歌合戦にも出演された、オティエノ・フランシス(通称:Fox)さんにインタビューを行いました。FOXさんは、旅行会社のシステムエンジニアとして来日。立命館大学の大学院を経て、教員になり、その時の教え子たちと、『空き家活用プロジェクト』と『英語による学童』を組み合わせた事業を2019年に開始。共働き家庭の保護者に代わり、子どもたちを預かりながら、英語を自然に身につけられる環境を提供するこの施設は、特に「STEAM教育」を取り入れている点で注目されています。
「STEAM教育」という言葉が非常に気になりました。具体的にはどのような内容なのでしょうか?
STEAM教育は、「科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)」を組み合わせた学びの方法です。子どもたちが楽しみながら創造性や問題解決能力を育むことを目的としています。
当施設では、例えば以下のような活動を行っています:
• 科学: スライム作りやシャボン玉実験など、子どもたちがワクワクする実験を通じて科学への興味を引き出します。
• 技術: VR体験やプログラミングの基礎を学ぶことで、未来の技術に触れる機会を提供しています。
• 工学: ルーブ・ゴールドバーグマシンの制作など、創造力と論理的思考力を養う活動です。
• 芸術: フェイスペイントや国際的なお菓子作りなど、創造性を発揮できるアートプロジェクトも行っています。
• 数学: コンピューターゲームを使った楽しい数学学習で論理的思考力を鍛えます。
これらすべてが英語で行われるため、子どもたちは自然な形で英語を吸収しながら活動に集中できます。
「遊びながら学ぶ」という環境がポイントですね。
--学びの環境と施設のこだわり--
子どもたちが「遊びながら勝手に身につく英語」という点についてですが、具体的にはどのような環境が提供されているのでしょうか?
当施設では、とにかく子どもたちがリラックスして楽しめる空間づくりを重視しています。教室内は人工芝や緑色を基調としたデザインで、開放感と安心感を与える雰囲気になっています。また、従来の教科書中心の勉強ではなく、実際に手を動かして体験することがメインです。例えば料理や動物とのふれあいなど、多様な活動を通じて英語と触れ合います。
さらに、「挑戦すること」を大切にしています。子どもたちは授業中に自分のアイデアを英語で発表する機会がありますし、失敗してもそれが成長につながる経験として捉えています。「失敗してもいい」というメッセージは、子どもたちの自信にもつながっていますね。
--コース内容と対象年齢--
具体的にはどんなコースがあるのでしょうか?
現在、大きく2つのコースがあります:
• クリエイティブキッズコース(2〜6歳): ゲームや創造的な活動を通じて楽しく英語に触れるコースです。
• アドベンチャーコース(6〜12歳): 国際交流や実験など、より高度な体験型学習を提供するコースです。
それぞれの年齢層に合わせてプログラム内容が設計されているので、小さなお子さんから小学生まで幅広く対応しています。
--Fox X GLOBAL誕生秘話と今後の展望--
Foxさんがこの施設を立ち上げた背景について教えてください。
私は以前タイで関わっていたプロジェクトでSTEAM教育と出会いました。その効果は非常に大きく、日本でも導入したいと思ったんです。ただ、日本ではまだ馴染みが薄い教育法だったため、「英語」と組み合わせることで親しみやすい形にしました。この施設では、単なる英語教育だけでなく、「挑戦する心」や「好奇心」を育む場として機能させたいと思っています。
Fox X GLOBALが目指す未来型教育とは?
Fox X GLOBALは、「英語」と「STEAM教育」を融合させることで、子どもたちが楽しみながら成長できるユニークな学び場となっています。その独自性は日本全国でも注目されるべきモデルと言えるでしょう。「遊びながら学ぶ」環境で育まれる好奇心と挑戦心は、未来社会で活躍する人材育成につながるものです。
大阪関西万博も、子供たちが明るい未来を描くためにも、いい刺激になると思いますので、例えば、世界各国のパビリオンを訪ねて、『子供インタビュー』などもできると楽しいのではと考えています。
Foxさんのお話から、この施設が単なる学童保育ではなく、新しい教育スタイルへの挑戦そのものだということが伝わってきました。これからますます広がる可能性に期待しつつ、多くの子どもたちがここで素晴らしい経験を積むことを願っています!
とても、楽しく、子供たちが遊びながら、自然と英語に触れ、学んでいるのが印象的でした。歌なども取り入れておられたので、将来は、『Fox X GLOBAL』で学んだ子供たちも、英語で歌って、小学生版の『国際紅白歌合戦』などできれば、楽しいですね。(グローバルコミュニテイー主宰 宮崎計実)