2025/04/02 16:03

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ECOハウスの建設 こだわりの木の家

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東京にエコビレッジを造るためにNPOを立ち上げた

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3年前、東京にエコビレッジを造るためにNPOを立ち上げ、数人のメンバーで月に数回打合せをしてました。実際にスウェーデンやオーストラリアのエコビレッジを視察に行ったりもしましたが、個々の考え方や資金力の違いがあり時間がかかりそうなので、断念しました。
それで、環境NGOで一緒に活動していた建築士さんに設計をお願いしました。建築士さんと打合せをしたとき、環境に負荷を与えないように、日本の木(できるだけ東京近郊の木)を使い、家を壊したときにゴミが出ないような材料で家を建てようと決めました。

山や材木屋まで木を見に行った

日本の木を使った自然住宅を建てたかったので、宮城県の栗駒山や千葉県の材木屋さんなど自分の足で木を見に行きました。材木屋まで施主が来るのは、珍しいそうで、材木屋さんにはとても親切にしていただきました。木についても勉強をしました。こちらが一生懸命なので、材木屋さんも予算以上の木を使ってくれたと思います。
現在の日本の家は、外国からに輸入木材を使っているものがほとんどですが、日本の木を使っても約80%はまかなえるだけ木が日本の山にあるそうです。今、日本の木を使わないと日本の山が荒れて林業だけでなく、日本の環境にも大きな影響がでることが分かりました。日本の山を守るためにも日本の木を使ってくださいと材木屋さんにお願いされました。

大工さんが金属を使わずに日本の伝統工法で組み上げてくれた

大工さんに「金属ができるだけ見えない家にして欲しい」とわがままなことを言ったら、時間をかけて木を刻んでくれ、金属を使わずに日本の伝統工法で組み上げてくれました。棟上の様子は見事でした。リフト係りの人が今どき珍しいと感心してました。


床下には墨をひき、水道の配管は塩化ビニールではなくステンレス配管を使用、活水器も取り付けました。科学物質をできるだけ使わずに、日本の木を使い(一部北米の松使用)、壁は珪藻土、カーテンはオーガニックコットン、床の杉板には蜜蝋を塗っています。

外の空気よりも家の中の空気の方が良く感じる

新しい家に住んで3ヶ月が過ぎました。引っ越す前は、5年生の息子は朝起きると咳をしていたのですが、新しい家に引っ越したら咳が止まりました。子供たちは以前にも増して元気になりました。私は、引っ越す前は、眠りが浅くて疲れがたまり、毎週2回はマッサージに通っていましたが、今は熟睡できるのでマッサージに行く必要がなくなりました。家内は、洗濯物の乾きがとても良いと言っています。外の空気よりも家の中の空気の方が良く感じます。

費用は住宅メーカーとほとんど変わらない

日本の木造建築(大工)の技術は、世界でもトップクラスだと思いますが、大工さんが実力を発揮する場が無くなっているのが現状です。   
日本の山や日本の伝統技術を守るためにも、これから家を建てる予定の方は日本の木を使って建てることをお勧めします。ちなみに、費用は住宅メーカーとほとんど変わりませんでした。

『留学生のための就職セミナー』

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『KANAGAWA CAREER EXPO 2009』に行ってきました。7月7日に、留学生、グローバル人材のための就職説明会があり、世界人材育成機構の嵯峨野さんが『留学生のための就職セミナー』を行いました。日本と中国で3000名以上の就職相談の経験を持つ、嵯峨野さんの話によるとポイントは3つ。
1:日本人の採用担当者の立場になって考える。・・
会社に入るとほとんどがチームプレイだ。そして新入社員の場合は、先輩に教えてもらうことも多い。まずは相手の立場になって考えよう。(例:履歴書は丁寧に読みやすく、面接時は簡潔にわかりやすく話そう!)

2:どうして、日本で働くのか? 働きたいのか明確にする。・・
面接官はあなたの意欲を見ている。日本で働くことは簡単なことではない。それを乗り越えていくだけの情熱があるのかどうか。よく考えてみよう。

3:自分の国についてもっと知る。・・
留学生にはそれぞれの国のことを理解していることを企業は望んでいる。自分の国や文化についてもよく勉強しておこう。

留学生にとっても日本人の学生にとっても厳しい就職状況が続いている。しかし、いい人材を採用するチャンスだとならと逆に採用数を増やしている企業もある。いい人材なら企業はどんな状況でも採用したいと思っている。自信を持って3つの基本を守ってこの夏も就職活動を続けていこう。ベストを尽くせばきっと道が見えてくるだろう。


世界人材育成機構


特定非営利活動法人である世界人材育成機構は外国人留学生・労働者を正当に評価し、日本が多文化社会に対応していくための啓蒙活動を展開しています。

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世界人材育成機構HP

高島平再生プロジェクト  NO.5

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高島平再生プロジェクトがホームページがリニューアルされました
かつて「東洋一のマンモス団地」と呼ばれた庶民の憧れの的、高島平団地はいま、「高齢化、老朽化、空洞化」の厳しい波にさらされています。高島平再 生プロジェクトとは、「高・老・空」を克服し「暮らしを再建する」ための研究・教育活動体として、いま、日本でも最も期待されている地域再生プロジェク ト。主体は研究者、地元住民、若者・学生たちです。 

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高島平再生プロジェクトHP


3つのキーワード

「地域」再発見・・「地域」とは、暮らしを中心に据えた学び、産業、文化が結びつく「場」。

この指とまれ・・いま世界が求めているのは、明快な理念、目標、責任主体。

自由にリンクする力・・社会も「大ビジョンのもとに異質なモノがリンクする」なかで甦る。それは水、麦芽、ホップのリンクからビールが生まれる奇跡に似ている。


1994年創設以来、私たちは、2020年をめざし変わることなく挑戦し続けます。
戦後の世界的高度経済成長の象徴、ベッドタウンの街・高島平が生まれ変われば、日本と世界が変わる!



少人数で自由な雰囲気で英語を勉強しよう

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英会話喫茶とかマンツーマン英会話とか色々な形で英語の勉強をする
ことが出来るようになりましたが、GREEN CAFEは少人数でお気に入り
先生を探す楽しさと勉強する喫茶店も色々と楽しめる今までにない空間提供の
欲張りなシステムです。運営者の最上さんによると本人も同じように色々な
英語の勉強方法を試しているうちに今のGREEN CAFE の方法に
たどり着いたという。

とにかく一度、GREEN CAFE 体験してみてください。

英会話喫茶グリーンカフェ  

食育のすすめ―豊かな食卓をつくる50の知恵

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食育という言葉を聞いたことがあるだろうか?
食べることがおろそかになっていないだろうか?
今、食べることの大切さを世界中に伝道している、MR Shokuiku のベストセラー
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食の安全性が論議される今日、小学生の子を持つ親の間では、なんと、95%以上が食育に関心があると答えているデータもある。今や学校教育の現場でも注目されている食育。親元を離れて暮らす皆さん。家族の食事のありがたみを感じているかもしれません。『好き嫌いをなくすには』『よくかんで脳を発達させる』『朝ごはんは必ず食べる』などほんとに大切だけど毎日忙しくて見逃していることに気づかせてくれる一冊。そこには知識というよりは日本人の伝統として持っていた知恵が詰まっています。 Shokuiku は食べ物ををいつくしむすばらしい日本文化です。毎日のことだから、この本を読んで食べることについて真剣に考えてみましょう


服部 幸應 氏 (ハットリ ユキオ)プロフィール

1945年東京都生まれ。学校法人服部学園・服部栄養専門学校理事長・校長。医学博士内閣府「食 育推進会議」「食育推進基本計画検討会」委員、内閣官房「新健康フロンティア戦略賢人会議」委員など数々の役職を歴任。「食育」をテーマに精力的に講演を こなす一方、「SMAP×SMAP」「愛のエプロン」ほか多くのテレビ番組やラジオ番組の出演・企画・監修を行う。著書多数。海外でMr.Shoku‐ ikuの名で親しまれている

就職活動の最終兵器!!

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『THE NIKKEI WEEKLY(日経ウイークリー)』
でビジネスの現場で役に立つ情報を英語で学ぼう!!

出来る先輩たちは読んでいた!!


最強の就職対策!! 
経済と英語を制するものは就活を制す!!
多くの大手企業でも社員教育に活用!!
英語と経済を同時に勉強しちゃおう!!


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『THE NIKKEI WEEKLY(日経ウイークリー)』は、日本で唯一の英文経済紙。
日経4誌、日本経済新聞、日本産業新聞、日本金融新聞、日経流通新聞の
1週間分の主要記事を厳選。

週刊だから無理なく経済英語の勉強を続けられる。

英語といっても日本の経済のお話だからわかるところから始めると案外簡単に理解が出来きる。

『THE NIKKEI WEEKLY(日経ウイークリー)』は、日本で唯一の英文経済紙。


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私たちはこんな風にNIKKEI WEEKLYを活用しています:読者の声


ラジオNIKKEIで放送されている番組はこちらで聴くことが出来ます。


ユニークな教育メソッド

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日本語の学習に大きな成果をあげている ユニークな教育メソッド


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TLS[JCT教育システム]

人の成長には原則がある

1:目標を持って始めること
自分の実力を正しく知ること

2:気づき、そして自分を変えること
問題を先生と一緒に見つけること

間違いに気づいたら自分を変えましょう
自分を変化させることができる、大きな人間になりましょう

3:よい習慣を持ち持続すること
自分の間違いを改善できればその習慣を継続していきましょう

日本語の学習以外でもすべてのことに通じる人生の成功の法則。
東洋言語学院では日本語の学習を通して『成功の法則』
を学べるユニークな学校だ


ユニークな課外授業・・たとえば、ディズニーランドに行くにしてもただ単に
楽しむのでは無く、中で働くキャストに疑問に思ったことを質問をして
ディズニーランドのサービス精神を学ぶなど生徒たちを考えさせる工夫が満載。

東洋言語学院のおすすめの一冊

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脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」  著者 茂木 健一郎

勉強を始めても三日坊主で終わってしまう、集中できない、記憶が苦手だ、などと悩む人も多い。しかし、それらは脳の特性をうまく活かさず勉強しているからである。

  本書では、脳科学の第一人者である著者が、脳の仕組みを活かした勉強法を開陳する。脳の「喜びの回路」が一度回れば、あとは雪ダルマ式に勉強の成果が上が るのである。著者は小学生~大学まで決して秀才だったわけでなかったが、脳を活かした勉強法を身につけ第一線の脳科学者になりえたのである。


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お問い合わせ

東洋言語学院
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西8-3-13 
TEL.03-5605-6211 FAX.03-5605-7744
東洋言語学院

美の延辺料理はいかが? 【縁香館】

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美の延辺料理はいかが?【縁香館】
田崎さんと張さん
「延辺料理」って聞いたことはありますか?

延辺とは中国の東北地方、北朝鮮との国境に近い吉林省東部にある朝鮮族の自治州のこと。

朝鮮半島から移り住んだ朝鮮族の方が多く住み、そのため韓国料理と中国料理をベースにしたピリ辛で甘酸っぱいお料理が多いそう。今回はその延辺のご出身で、同時通訳やナレーションなどでもご活躍中の張景子さんと延辺料理を堪能してきました。

とても上品で、日本語を職業としている私でさえ美しいと思う滑らかな日本語を話す張さんが、まず大好物と言って勧めてくれたのが「豚骨煮込み」。上品な張さんがテキパキとビニールの手袋をはめ、「さぁ田崎さん、この骨をボキッと折ってかじりつくのが美味しいのよ!!」。その勢いに圧倒されながらもやってみると、お肉がほろりと柔らかくて美味しい。しかも決して辛くないのにスパイスが効いている。
聞くと、延辺料理はモンゴルなど北方の影響も受けているため羊料理なども名物で、必ずそうした肉料理にはカレーでもお馴染み「クミン」というスパイスが欠かせないのだとか。どうりで香ばしくて臭みも無い。

「黄瓜拌牛肉」はまさにさっぱり甘辛酸っぱい味、「香辣肉絲」は豚肉に香菜と唐辛子がたっぷりなのに穏やかな味。張さんにとって延辺料理は、中国と韓国のいいところをミックスした家庭料理といったイメージで、この縁香館はまさに故郷の味なのだとか。
ちなみに張さんの肌が余りに綺麗なので聞いてみると、照れながら「寝る前に食べるキムチと、週3日大好きな豚足を食べること。」と教えてくれました。これもまた延辺の母の味なのですって。試してみたい。


【縁香館】

〒169-0073 東京都新宿区百人町2-20-23
03-5330-3518

新大久保 縁香館 延辺料理

語学の達人

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語学の達人はことばの『美しさ』と『魂』を大事にする

きれいな日本語・中国語・韓国語を自由自在に操る人

日中韓三ヶ国語のナレーターであり、数々の政府間交渉の通訳者でもある張景子さん、最近、東京(JR品川近郊)に語学教室をオープンした言葉のプロに外国語学習の楽しさなどについてお話を聞きました。
張景子さんプロフィール・・北京外国語大学 日本語・日本文学学科卒業・
元中国国際放送局(北京放送)アナウンサー 
東京大学 大学院修士学位取得・博士課程修了
JCKフレンズ(日中韓関連事業)代表  立教大学 兼任講師
日中・日韓の政府間交渉・民間交渉の遂次・同時通訳
NHKの中国語翻訳・ナレーション業務
東アジア評論家として「TVタックル」「太田総理」等の番組に出演
日本語はいつから勉強しはじめましたか?

私は中国東北の朝鮮族ですが、私が中学生の時、東北の朝鮮族の多くは、第一外国語として日本語を勉強していました。朝鮮族は家の中では韓国語を話しているので、韓国語と文法的に似ている日本語は取り組みやすいことばでした。本格的に日本語を勉強してみたいと思ったきっかけは、高校時代に先生が貸してくれた1本の日本語の朗読のカセットテープを聞いて日本語のもつことばの持つ『美しさ』に魅了されたことです。それ以来、日本語はどんなに勉強しても飽きることはありませんでした。

通訳の仕事では3ヶ国の政府間の通訳者も経験されたそうですね。

北京放送のアナウンサーを7年務めましたがその時から、国際会議の通訳の仕事も
していました。日本に来てからは、日中韓3カ国間の会議や協議に通訳として携わる機会が多く、この北東アジアの協力が不可欠の時代に、自分だけができる一つの分野を見つけたような気がしました。

ことばの上達の秘訣は?

まず、習いたいと思う言葉に惚れること。そのことばの美しさを発見することが大切ですね。私の場合は、日本語のアナウンサーの朗読が収録されているカセットテープを聞いて、なんて美しいことばだろうと惚れ惚れしたのが、日本語を本格的に勉強しようと思ったきっかけでした。アナウンサーなどのプロの話すきれいな外国語をたくさん聞くことが大事です。

発音に対するこだわり

外国語を話す自信の源は発音だと思います。北京放送の日本語放送アナウンサーになる過程は、中国語・韓国語のなまりを直していく過程でもありました。つまり、日本語と中国語・韓国語の発音の違いを徹底的に攻略したのです。なので、今は逆に、日本の方々の中国語や韓国語にみられる日本語のなまりを分かり安く訂正してあげることができるようになりました。多くの官庁・企業で中国語・韓国語を教えてきた経験から、日本人でもきれいな中国語や韓国語の習得は可能であると信じています。

将来どんな教室にしたいですか?

言葉を勉強することは、その国の文化や習慣も勉強すること。それを理解し、尊敬して初めてその国の人々とのコミュニケーションがスムーズに行われると思います。この教室では、レッスンだけでなく、様々なイベントを通じて、交流の機会を作って行きたい。私は日本語の『言霊』という言葉が大好きです。気持ちを込めた言葉はやはり自分の口で伝えたいもの。ここで学んだ皆さんが、3ヵ国の人々と友達の輪を広げ、きれいな言葉で自分の気持ちを伝え、相手に感動と喜びを与えることができたら、それほど嬉しいことはありません。


語学の達人は、言葉の持つ「美しさ」と「魂」を
大切にしていることをあらためて感じた。


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JCKで学ぶ生徒さんたち



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中国語教室 韓国語教室 日本語教室 グループレッスン!
03-3772-7174
jck.waon@gmail.com
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随時募集制!!
いつからでも始められます!
無料体験レッスン、熱烈歓迎します!


JR品川駅 高輪口から徒歩2分  1Fに駅前郵便局のある建物
建物の前にある郵便ポストが目印です!
 

多文化時代の『住まい』について NO2

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都市プランナーとして長年、国や自治体等の調査研究や計画策定に携わる中、新宿区大久保で1990年より建築やまちづくり関連の仲間と外国人の住宅問題に関する調査を開始。まだ多文化共生という言葉もない時代だった。

当時は、外国人が増えてきていて、特に言葉に不自由な学生はコミュニケーションが隣人とうまく取れず、日本の共同住宅の決まりがわからず、トラブルが多発した。
それにより、外国人の入居を避ける大家さんが大半を占めていた。その為、不動産業者の9割が外国人の入居斡旋を断っていたという。』 多文化時代の『住まい』について NO1より
法政大学大学院工学研究科修了後、㈱市浦都市開発建築コンサルタンツ、(有)ジオ・プランニングを経て、現在、(有)ラディアン・ワークス代表。工学博士。法政大学大学院工学研究科兼任講師。特定非営利活動法人かながわ外国人すまいサポートセンター理事。
主な著書に『オオクボ 都市の力〜多文化空間のダイナミズム〜』(学芸出版社)、共著に『外国人居住と変貌する街』(学芸出版社)、『「移民国家日本」と多文化共生論-多文化都市・新宿の深層』(明石書店)、『郊外住宅地の系譜』(鹿島出版社)
しかし、調査を開始してから10年が経ち、大久保の街は外国人の単なる住宅地から
一大ビジネス拠点に変貌を遂げていた。大久保の外国人は職住近接の住まい方をしている。
すでに住民の半数近くが外国人のエリアも出てきた。あれだけ、外国人を拒んでいた不動産会社にも『外国人歓迎』の看板も珍しくなくなった。10年ぶりに大久保の街の外国人の住まいについて徹底した再調査を行った。その結果わかったことは、この10年間で外国人の生活スタイルが日本人と変わらなくなり、彼らの異質性が薄れていること。そして、学生中心から就労者が中心のコミュニティーになっていた。


不動産会社の『外国人受け入れ』の変化の背景には、バブル経済破綻の影響もある。貸し手市場から借りて市場に変わっており、外国人に部屋を貸さないと空室が埋まらないという現実があったのだ。
家主も10年前と比べると外国人の人たちとの付き合いにも慣れてきて、トラブルを未然に防ぐノウハウを身に付けていた。たとえば、家賃は振込みにせず外国人に持参してもらうことにで、入居者の入れ替わりが無いかどうか顔を見て確認していた。また日ごろから言葉を交し合うことで、例えば友人と同居したいとかという場合には、気軽に相談に来られるような関係つくりを心がけていた。あれだけ問題になっていたゴミや滞納の件についても、『もし問題があれば注意すればいいから』という答えが多く、逆に日本人の方が問題が多いという家主も多かった。

入居者の多くが日本人から外国人に代わり家主たちも経営努力と経営ノウハウを
習得し、さらに価値観の違う外国人と対等に渡り合っていくために、家主自らが
価値観や考え方を柔軟にして対応していくという意識改革をしていったのは
非常に大きな変化だといえるだろう。

オオクボには自らの『夢』や『未来』を信じて、生きようとしている人々がいる。人々の営みから生まれるエネルギーが充満している。地域が予期せぬ『多様性』や『関係性』に直面し、『受容』し『変容』していくことを迫られる中で、新たなビジネスチャンスを見出そうとする地元商店街の経営者、このまちで育つ子供たちのなかから本物の国際人が育つに違いないと期待する保護者や教師たち、国際化する日本社会のなかでオオクボこそ21世紀のモデルになれるのではないかと
語る人たちがいるまち、これこそが現在のオオクボを生み出している原動力であろう。


東京の新しい魅力を紹介する本 

稲葉佳子著「オオクボ 都市の力~多文化空間のダイナミズム」
(学芸出版社 2008年10月発刊)

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なぜ大久保では、ダイナミックな変化が起こりえたのか。『外国人にやさしい街大久保』なぜ地元の人々は、外国人をここまで受容することができるのか。長年の調査や研究に基づき、新宿区大久保における都市受容のダイナミズムを描き出す。
オオクボから未来の日本の『都市』や『住まい』を考えてみよう。



「まち居住研究会」のHP http://www.emachiken.net/

稲葉佳子著「オオクボ 都市の力~多文化空間のダイナミズム」

http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1249-1.htm