2024/12/20 00:52

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Japan 47 ペアインターンシップ 今後の展望

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Japan 47  ペアインターンシップについて

どうしてペアインターンシップなのか?



無事、研修も終わり、8月より、栃木県益子町、長野県志賀高原、福島県いわき市、新宿区の大久保の4箇所に別れて、それぞれ、留学生と日本人学生のペアで活動を行う。 

有志で参加した益子ファンツアー    

 

 

動画撮影を指導してくれた古新監督(上段中央)と


それぞれ、テーマを持って、留学生と日本人学生のペアは担当エリアに入って行くが、出来るだけ受け入れ企業・団体の方々と交わって、その体験を写真や映像を使って多言語で発信していくのがその一番の目的だ

たった2週間の滞在で出来ることは限られていると思う。しかし、留学生と日本人学生のペアなら、色々な人と触れ合ううちに新たな発見もあるかもしれない。

10月には、東京でペアインターンシップの修了発表会を行うが、そこでは、地域の魅力の発信とオリジナルのツアーのコンセプトの発表を行う。新たな国際交流をしながら日本の地域を知るツアーを一緒に考えてみる。

そして、自分の周りの学生団体や学校の国際交流課に、留学生と日本人学生が仲良くなる新しいスタイルのオリエンテーションとして提案する。

春と秋の入学シーズンになれば、東京の留学生と日本人学生達が、大挙して地域を訪れ、地域の人たちと交流する。そんなことも実現可能だ。観光の形を変えるのは、地域の人でも、旅行会社の人でもなく、新しいことにどんどんチャレンジし続ける留学生とその留学生をサポートする日本人かも知れない。このペアインターンシップをきっかけに、若者から新しい旅の形が広がっていくことを願っている。
 

ペアインターンシップ勉強会 (観光庁後援)

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ペアインターンシップ 勉強会 (観光庁後援)

 

どうしてペアインターンシップなのか?

1:日本文化について知ろう 


3月3日より、学生の募集と観光の勉強を兼ねたペアインターンシップの勉強会をスタート。ドイツ、台湾、中国の留学生を含む10名が、日本を理解することから始めようと、東條氏より、『日本固有の文化に大きな影響を与えた神道』について、わかりやすい講義を受けた。『建国記念の日』の意味から始まり、『日本人のアイデンテイ』『天皇と日本』『お酒、相撲、温泉などの日本文化と神道の関係』など2回に渡り講義を行ってもらった。参加したドイツ人留学生のステイナーさんいわく、『このような話は大学でも聞いた事がない。日本語は難しいところもあったが、とても貴重な体験だった。』という感想。

 




日本人の参加者も『如何に自分が日本のことを知らないか』を実感する講義だった。参加した日本人学生は海外経験もあるバイリンガルが多いが、日本のことを知らないということは恥ずかしいことだと感じてくれたと思う。

 

2:新しい時代の観光とは?


1回目の後半は、 株式会社アイーダ社長・岩崎徹氏に、地域の観光振興についてお話をしていただいた。岩崎さんは、旅行雑誌の編集長を歴任。日本の地域の魅力を伝えようと、地域体験サイト『チキタビ』を運営しながら、経済産業省、国土交通省の地域活性化アドバイザーを努め、日本中を走り回っておられる。


その経験から、被災地ボランテイアツアー『ひと手ひと声プロジェクト』をスタート。継続して支援している宮城県石巻市立相川小学校の子どもたちと作成した映画はとても感動的だった。新しい『旅行』の概念を作り出している業界の最先端をいく人のお話は学生達にもとてもインパクトがあった。

講義の翌週の3月11日には、有志の学生は岩崎さんたちが運営している『益子町復興感謝ツアー』にも参加させてもらった。地元の人たちと触れ合いながら日本文化を体験できる最高のツアーだった。実は、ペアインターンシップは3年前から岩崎さんと情報共有しながら考えていた企画だ。観光は観光庁、経済産業省、国土交通省、農林水産省、環境省、厚生労働省、文部科学省、各都道府県と多くの省庁や行政機関に関わっているとても裾野の広い産業だ。ペアインターンシップも多くの方々の協力が無ければ成立しない。自分達が何が出来るかよく考えながら、地道に地域の観光振興のお役に立てるよう活動していきたい。

 



チキタビ・・・全国14000件以上の地域体験情報を掲載。その多くがなんと無料のプログラムだ。お金をかけずに貴重な体験情報が見つかる『チキタビ』この夏早速、使ってみよう!!

 http://tikitabi.com/


3:多文化共生は、新たな観光のキーワード


2回目、4月21日は、多文化共生と日系人、日本の外国人政策について、イミグランツ編集長(元毎日新聞副論説委員長)の石原進氏にお話をして頂いた。


石原氏は、長年毎日新聞で記者として仕事をする中、日本社会における外国人差別を目の辺りにして、多文化共生の大切さを認識したという。日本は本当の意味で『開国すべき』と多文化情報誌『イミグランツ』を発行し、また豊富な官僚や政治家の人脈を使って政府に多文化共生の重要性を発信している。移民政策は、論じられることがタブーとされている雰囲気があるが、石原さんは、制度的にはすでに日本は開国の方向に舵を切っており、また多くの在日の外国人がどんどん帰化している状況を説明。
観光産業は、まだまだ伸びていく産業であり、在日外国人や留学生が『日本はいいところだ』とPRしてくれることが、一番の呼び水になると強調した。
石原氏には、ペアインターンシップの試みにもアドバイザーとして関わっていただいています。

 

多文化情報誌『イミグランツ

「多文化共生社会・日本」 の実現をはかるべく発刊された多文化情報誌『イミグランツ』。石原氏は第一線のジャーナリストとして活躍された深い見識と、毎日新聞政治部副部長時代に培った豊富な人脈を活用し、海外有識者ネットワーク日本事務局長を努めながら、『日本社会の内なる国際化』の啓蒙活動を『イミグランツ』を通して地道に続けておられます。
イミグランツ』は、以下の公式サイトよりお求めいただけます。

http://www.imin.co.jp/immigrants/

 

4:海外への情報発信は動画が有効だ



5月19日の3回目の勉強会は、情報発信の実践編として、特別講師に数々のショートフェルム映画祭で多くの受賞/入賞を果たす今注目の映画監督、古新舜氏に、動画を使った情報発信について、ワークショップを行ってもらった。古新監督は、デジタルハリウッド大学院の友人の紹介で知り合ったが、このペアインターンシップの取り組み自体にも、とても興味を持ってもらいご協力いただけることになった。

 


『一番、印象に残っている映像は何ですか?』『自分の故郷を、一言で表現すると?』などの質問の答えを考えグループに分かれて、デイスカッション。

 

留学生も交えて、活発に意見を出したが、いい映像を取るには、簡潔でイメージしやすい表現が大切であるとのこと。次回の勉強会、
6月9日には、実際に映像を撮りながら、表現方法について深く学んで行く予定だ。

古新舜監督・・子供の頃はいじれられっ子で、大学時代は引きこもりを経験。しかし、インターネットに出会い、自分の表現の場を得る。長い心の闇から醒め、23歳から映画の業界に携わると同時に、大手予備校で物理の講師として教壇に立つ。大学院時代に初監督した短編映画「サクラ、アンブレラ」がTSSショートムービーフェスティバルIV「グランプリ」、おくりびとの脚本家・小山薫堂氏が審査員を務める山形国際ムービーフェスティバル2008「準グランプリ(部門最高賞)」と「船越英一郎賞(最優秀俳優賞)」 W受賞の他、多数の映画祭で受賞される。デジタルハリウッド大学大学院でアクティブラーニング社・羽根拓也氏を師事。アクティブラーニング手法を用いた映画制作の講義を専門学校、高校、商店街地域活性講座等で多数行っている。また、「ソーシャルシネマフェスティバル」映画祭を主催し、地域と地域を映画で繋げるプロデューサーとしても活動している。

古新舜講演会 「閉ざされた世界を切り拓く10のキーワード」