日本文化の根源は神社にあり!!
日本らしさ、日本人らしさを理解し、
海外に発信 してこそ が真の国際人だ !!
神社人サイト運営者 東條英利氏プロフィール・・ 1972 年生まれ埼玉県出身、株式會社カルチャージ代表取締役。東條英機の直系曾孫。日本独自の社会公益事業モデルを模索し、神社並びに神道の存在に着目。神社を通じたカルチャー・ツーリズムを提唱し、新たな地域コミュニティと文化エンターテイメントの再生を目指している。 5 月 24 日の著書『日本人の証明』の出版に伴い、全国にて講演活動を精力的に行う。
本格的な国際化社会を迎え、今以上に海外の人たちとの交流が進むのは間違いない。『日本』『日本人』について詳しく語れることも益々要求されてくるであろう。そこで今回は、神社文化振興ポータルサイト『神社人』を運営する東條英利氏に、明治神宮で通訳ガイドボランテイアの活動をする津田塾大学 3 年の千浜優さんがお話を聞いた。
Q1: 神社のポータルサイトを作ろうと思ったきっかけは何ですか?また、神道の一番の魅力は何だと思いますか?
A1: 日本文化に特化したポータルサイトを作ろうと思ったのがそもそもきっかけですが、日本文化の源泉である神道について調べているうちに、日本には、 8 万社以上の神社があることがわかりました。しかし、そのデータベースが無かったんですね。それなら、自分でやってみようと、神社を巡って、写真を撮ったり、歴史を調べたりすることを始めたんです。
私も神社について、始めから詳しかったわけではありませんが、多くの神社を巡っているうちに、それぞれの神社がその土地において、歴史的な意味がありとてもユニークな存在であることがわかってきました。
3 年がかりで 900 以上の神社を巡りましたが、神社同士の関連性なども段々と見えてきて、多くの新しい発見がありました。これも自分の足で歩かないとわからなかったことだと思います。
それと、神道は宗教というより、『想いの集合体』と考えると理解しやすいと思います。例えば、歴史的に漁業で生計を立てていた地域では、人々の『安全な航海への祈り』が元になって、『海の守り神』が祭られたりしています。大阪の住吉大社なんかがそうですね。多くの神社を巡るとその当時の人々の想いが感じられます。そんな場所は神社しかないのではないでしょうか。
また、ご祭神は、必ずしも日本のものばかりではありません。
その土地に関係がある海外から来た人たちが祭られている神社もあります。仏教やその他の海外からの考えや文化を積極的に受け入れる日本文化の特徴も神道の『寛容性』から 来て いると思います。それと、神道には、キリスト教や仏教のような戒律や経典も存在しません。神社にはご神体として鏡が置いてありますが、それは、鏡に写った自分の姿の中に『神』はあるということを示しています。
他の宗教の様に、理想の自分になるために『教えを守りなさい』というより『答えを自分の中に見つけなさい』という姿勢ですね。だから『神教(神の教え)』ではなく、『神道(神の道)』なのです。その理想の自分に近づく方法は、あえて言うと、『他者感謝』つまり、万物に感謝するということです。
その原始的でシンプルな自然崇拝の考え方が、自然と共生する新しい生活スタイルとして今見直されています。一番古くて新しいこの価値観が、日本発でもっと発信されると素晴らしいですね。
Q2: 日本と天皇の関係をわかりやすく教えてもらえますか?また『日本を守る』とはどういうことだと思いますか?
私の活動の原点は 、 『建国記念の日』の意味を良く理解すること です。日本国は、 2672 年 続く天皇を国家元首と仰ぐ『 世界最古の国』として、王制を敷く国家でも広く認められています。しかし、そのことが義務教育では、正確に教えられておらず一般にはあまり知られていません。もし、今の天皇制が無くなれば、日本国も無くなってしまいます。それ位、天皇制を保持していくことは大切なことなんです。
『日本を守る』とは、日本らしさ、日本人らしさを守っていくことだと思います。昔は祖父母が子や孫の世代に日本の国の良さや素晴らしい美徳を伝承して来ました。 3.11 の大震災の時も、ほとんど大きな暴動なども起こらず、お互い助け合った東北の人たちの姿は、世界でも驚きを持って報じられました。
トルコでも大きな震災があった時、『日本を見習え』という考えが民衆に広がり、大きな暴動などにも発展することが無かったと聞いています。しかし一方では、経済合理性を追求した結果、日本は 10 兆円以上もの食料を廃棄している『残飯大国』でもあります。日本人はかつて大部分が農民で、自然の恵みに感謝し生きてきました。新しい価値観を求められている今こそ、『物』や『仲間』を大切にしてきた農耕民族としての『日本人の美徳』を思い起こす必要があると思います。
Q3: 、今を生きる日本人の若者に一番必要な心構えは何だと思いますか?またこれから迎える国際化社会にどのように向きっていけばいいと思いますか?
挑戦する意欲でしょうかね。私も、サラリーマン時代、自分で志願して 4 年間香港で駐在した経験があります。それが、今の活動にも繋がっていると感じます。人生は長いので、守りに入るのではなく、若いうちにどんどん何にでも挑戦してほしいですね。失敗を恐れず海外に飛び出し自分と考え方が違う人とたくさん触れ合ってください。そうすれば、やがては、自分の自我に目覚めるようになり、『日本らしさ』『日本人らしさ』に気づき、真の国際人になれると思います。
東條さんへのインタビューの感想 ( 津田塾大学 3 年 千浜優)
私が最も感銘を受けたのは、世の中には色々な考え方、思想があるということの理解が大切だ というお話です。そのことで、日本人であるということを自分自身が良く理解し、日本らしさ、他者との違いを発見できると思います。その過程を通して、日本人としてのアイデンティティが確立し、独自性が生まれ、国際社会で活躍出来るようになると思いました。私たち若い世代は、『日本らしさ・日本人らしさ』を理解せず、十分な準備もなく、グローバル時代を 迎えようとして いますが、もう一度、日本 の文化、伝統を学び直し、 自分のアイデンティティを 見出だす事が大切だと感じました。 東條さんの神社データーベースなど学ぶための教材は沢山ありますので、自分なりにどのように学んでいくか考えていきたいと思いました。
日本人の証明
学研パブリッシングより5/24に発売!
東條家という特異な家に生まれた著者が、みずからのこれまでの体験と、日本人として抱くべき誇りについて語る、ユニークな日本人論。グローバル化に対応できない日本人に、神道を基軸とした逆転の発想を提示し、失われた誇りと自信を復活させよ、と説く。
出版記念特別企画として、全国12都市でキャラバンを開催。キャラバンフィナーレとして2012年6月16日(土)16:30〜19:00、明治天皇の玄孫にあたる、作家 竹田恒泰氏を特別ゲストに迎え、東京都品川区学研ビルにて、特別講演会「始まりは1000人の証明」(定員300名)を実施いたします。
グローバルコミュニティーでの
東條氏の連載コラム『最古の国 日本』はこちらから
https://www.yokosojapan.net/article.php/jinjya0329_iternational_ja
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10 日本人の証明を出版して NO2 東條英利氏連載コラム NO.11
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